1: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:27:39.87 ID:ODZrmv780
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睡眠不足は仕事の敵だ。頭の回転が鈍くなる、集中力が落ちていく、
判断力は低下するしお肌も荒れて良いコトは無い。つまらないミスだって増える。
だから適度な仮眠を取ることは決してサボりなんかじゃなく、むしろ業務上必要な行為だと言っていい。
特に自分の時間が持てなくて、タイトなスケジュールを強いられる
プロデューサー業なんかをしていると、慢性的な睡眠不足に頭を悩ますことになる。
その日だって、俺は大真面目に仕事をこなしてたワケなのだが。
「プロデューサーさん、また欠伸ですか?」
言われてグッと口を閉じる。少女はデスクから舞い落ちた書類を拾い上げて、
呆れたような視線を俺へと投げかける。――北沢志保。
今度プロデュースすることになったユニットメンバーのうちの一人が、
相談があるとやって来た午後の事務室だった。
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2:名無しNIPPER[sage]
2018/06/07(木) 19:32:36.33 ID:ODZrmv780
丁度、青羽の美咲ちゃんも事務所に出掛けている時で、
劇場事務室(ここ)に残っているのは俺一人。
つまりは志保と二人きり。
3: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:33:59.50 ID:ODZrmv780
「はは、志保なら容赦もしなさそうだ」
俺はわざとらしく身震いして見せると。
4: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:35:28.77 ID:ODZrmv780
「二人ともダンスがまだまだ荒いからな。集中強化しようって――」
だがこの時、偉そうに講釈を垂れる俺を唐突な衝動が襲ったんだ。
5: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:37:54.60 ID:ODZrmv780
「……まぁ、そこそこには」
「そこそこじゃなくて、具体的な時間を言ってください」
6: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:39:27.14 ID:ODZrmv780
「本当に、自分の健康に無頓着な人ですね。少なすぎます、バカじゃないですか?」
「いや、でも、合間に仮眠は取ってるから、ホントはもうちょっと多いハズで――」
7: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:41:13.44 ID:ODZrmv780
「わ、分かった。そうする、そうするよ」
「すぐですよ? 相談はまた後で改めてでいいですから」
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