3: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:33:59.50 ID:ODZrmv780
「はは、志保なら容赦もしなさそうだ」
俺はわざとらしく身震いして見せると。
「それで、相談があるとか言ってただろう? ……いつものかい?」
「はい。話が早くて助かります」
志保の相談とは、ユニット活動におけるスケジュールの調整についてだった。
幼い弟の世話という大事な仕事のある彼女は、
時間の融通が利く個人レッスンを多く受けることになりがちで。
その為、こちらも志保のレッスンに合わせて他のメンバーの予定を組み込むことになり。
「だからなるべく、百合子と二人一組でレッスンを受けられるように調整する。
もちろん、全員揃っての練習は別にあるけど」
「百合子さんとですか?」
「メインはな。他の三人と組む日だってあるさ」
俺は笑って志保に答えたが、このことを事前に通告された百合子は死んだような顔をしていたっけ。
曰く、殺人的な練習量だとかなんだとか。
本を読む時間が無くなってしまうだとかなんだとか。
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