36:1
2018/06/04(月) 18:48:20.96 ID:oMtdo1oj0
岡部「そんなばかなことがあるものか! 俺がディストピアを形成するなんて、そんなことが」
鈴羽「おじさん。私たちはこれから、過去のある期間へ跳ぶの。なぜなら、その期間こそが、すべてを狂わしている原因だから」
37:1
2018/06/04(月) 18:49:27.52 ID:oMtdo1oj0
鈴羽「そしてあたしが過去へ跳んだ。もう完全にリーディングシュタイナーを発現してた二人は、原因もわかっていたんだ」
岡部「やはりあいつらは・・・すべてを思い出すのか・・・?」
鈴羽「そうならないようにするんだよ!オカリンおじさん!!」
38:1
2018/06/04(月) 19:01:05.31 ID:oMtdo1oj0
岡部「ふ、フゥーーハッハッハ!!この鳳凰院きょう・・・」
鈴羽「それ」
39:1
2018/06/04(月) 19:04:00.68 ID:oMtdo1oj0
10月14日、アメリカ――
鈴羽「おじさん! まずは原因を掴むために、色々なところを調べてみて」
おう
40:1
2018/06/04(月) 19:10:21.50 ID:oMtdo1oj0
五分前、タイムマシン移動中――
鈴羽『椎名まゆりは、岡部倫太郎のことを深く愛していたの。どういうかたちであれ、ね』
41:1
2018/06/04(月) 19:11:56.14 ID:oMtdo1oj0
鈴羽『おじさんがとられてしまう。でも自分には紅莉栖さんに勝るものは何一つない。そう思った椎名まゆりが無意識に引き出したもの……それが』
岡部『別の世界線の、記憶……』
42:1
2018/06/04(月) 19:12:47.08 ID:oMtdo1oj0
岡部『それが、まゆりか』
鈴羽は黙って頷いた。
43:1
2018/06/04(月) 19:13:19.34 ID:oMtdo1oj0
鈴羽『椎名まゆりが元々記憶を引き出しやすい体質であったこと。強いリーディングシュタイナーを持つおじさんが常にそばにいたこと。この二つが、おじさんの発表によってお互いに強く作用したんだ』
鈴羽『おじさんだけならラボメンのみんなも、別の世界線の記憶は《夢かな》くらいで済むんだけど、椎名まゆりのリーディングシュタイナーは強力すぎる』
44:1
2018/06/04(月) 19:27:23.02 ID:oMtdo1oj0
俺にはわかる。
リーディングシュタイナーは、決して素晴らしい能力などではない。
仲間とどんなに楽しい、苦しい経験を共にしたとしても、世界線が変わってしまえば、それはもう分かち合えない。
45:1
2018/06/04(月) 19:36:00.62 ID:oMtdo1oj0
雷ネットの会場につくと、ちょうど鈴羽とその母、阿万音由季が車に乗ったところだった。
奴は奴で、何かを掴もうとしているのだろう。
木陰に隠れて見ていると、すぐに焦った過去の俺がタクシーを捕まえその後を追う。
46:1
2018/06/04(月) 19:36:27.59 ID:oMtdo1oj0
紅莉栖に、厳密には誰かに好きだと伝えればまゆりが傷ついてリーディングシュタイナーを発現し、別世界線の記憶を持ったラボメンたちに俺はやりきれなくなり、ディストピアを形成する。
紅莉栖もまゆりも選ばなければ、まゆりが孤独を感じてリーディングシュタイナーを発現し、俺がディストピアを形成するだろう。
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