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2018/06/04(月) 19:11:56.14 ID:oMtdo1oj0
鈴羽『おじさんがとられてしまう。でも自分には紅莉栖さんに勝るものは何一つない。そう思った椎名まゆりが無意識に引き出したもの……それが』
岡部『別の世界線の、記憶……』
鈴羽『そう。そしてリーディングシュタイナーは身近にいる者と共鳴することも、未来で紅莉栖さんと父さんが研究済み』
岡部『共鳴……?』
鈴羽は頷いて、リュックから紙とペンを取り出した。
鈴羽『まずタイムトラベルをしたことのない一般人でも、リーディングシュタイナーは持っている。生物は多数の世界線があって初めて成り立てるもの。ここまではいいよね?』
岡部『ああ』
鈴羽『リーディングシュタイナーは、友達とか、恋人とか親とか、身近にいる者に共鳴して強さを変えるんだ。強ければ強いほど別の世界線の記憶が色濃く蘇り、弱ければ何も思い出さない』
岡部『なるほど。つまり元々リーディングシュタイナーが弱い一般人がいくら交わっても、別の世界線の記憶は引き出せないということか』
鈴羽『そういうこと。でも稀に、感情が激しく動いたときに別の世界線の記憶が蘇る人がいるんだ。一瞬よぎる程度だから問題はないけど』
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