【たぬき】城ヶ崎美嘉「腹ぺこ悪魔とまんぷく小悪魔」
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25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:44:11.41 ID:EFGwLI3E0


 簡単に説明するなら「はぐれ者たち」というか。
 悪魔という言葉の示す範囲が広すぎて、あえて一括りにするならそうとしか言いようがない。

以下略 AAS



26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:46:18.72 ID:EFGwLI3E0


 昔から、周りと違うことをマイナスに思ったことはない。

 ママはそれはもう鮮やかに真っ赤な髪の悪魔で、特に男女の恋愛に関しては一家言あった。
以下略 AAS



27: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:48:19.77 ID:EFGwLI3E0


 簡単な話で、学校の規則とか周りの目みたいなことね。
 学校の先生は訝しげだし、クラスメイトは異物を見る目を隠そうともしなかった。
 もちろん、覚悟の上だった。
以下略 AAS



28: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:52:02.91 ID:EFGwLI3E0


「うっ、うぅ゙っ、お゙ね゙ぇ゙ぢゃ〜ん゙……」

 アタシが小5の頃、小1になったばっかの莉嘉が泣きながら帰ってきた。
以下略 AAS



29: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:53:11.96 ID:EFGwLI3E0


 結局、はぐれ者扱いは人間社会でだって同じだ。

 もー怒った。
以下略 AAS



30: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:54:44.46 ID:EFGwLI3E0


 もちろんファッションで偏見持たれるのってイヤだったから、勉強はちゃんとした。
 アタシの評判を落とすのはママや莉嘉を貶めることと同じだから。

以下略 AAS



31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:55:35.96 ID:EFGwLI3E0


 努力が実って、アタシは人間社会でもそれなりのポジションにつけたと思う。
 偏見のない友達だってたくさんできたし、わかってくれる先生にも恵まれた。
 それで高校に上がった辺りで、雑誌とかのファッションモデルをすることになっていた。
以下略 AAS



32: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:56:39.38 ID:EFGwLI3E0


 ……と言いつつ、実はまだ克服できてない問題があった。
 こっちは表に出すことじゃなく、個人の問題として片付けるしかないんだけど。

以下略 AAS



33: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:57:52.09 ID:EFGwLI3E0


 仕方ないってママは言う。
 格好いいよってパパは言う。

以下略 AAS



34: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:59:07.09 ID:EFGwLI3E0


 家から三駅のところにある、大きめの自然公園を練習場にしていた。
 メジャーなランニングコースから外れた森に広場があって、そこは夕方から夜にかけて人が全然いない時間が訪れる。

以下略 AAS



35: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:59:57.21 ID:EFGwLI3E0


 弾かれたように振り返ると、目が合った。
 スーツ姿の年上のお兄さんがいた。

以下略 AAS



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