【たぬき】城ヶ崎美嘉「腹ぺこ悪魔とまんぷく小悪魔」
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28: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:52:02.91 ID:EFGwLI3E0


「うっ、うぅ゙っ、お゙ね゙ぇ゙ぢゃ〜ん゙……」

 アタシが小5の頃、小1になったばっかの莉嘉が泣きながら帰ってきた。
 それが一つのターニングポイントだった。

「莉嘉!? アンタどうしたの、すりむいてるじゃん!」
「男子とけんかしてきた……」

 耳を疑った。喧嘩? なんで?
 莉嘉はお転婆なとこあるけど、そんな荒っぽいことするような子じゃない筈なのに。

「おまえの髪は変だって、フリョーだって……。親のキョーイクが悪いんだって……」

 ぐずぐず泣きながら、莉嘉は一生懸命話してくれる。
 相手はなんにも知らない子供で、適当な戯言だ。そんなのよくわかってる。

「おまえのねーちゃんも、ピンク色のフリョーの頭だって……アタシ、がまんできなくて……」

 莉嘉のことが愛しくてたまらなくなった。
 ぐしゅぐしゅ泣く妹の傷を消毒して、綺麗な金髪の頭を優しく抱きしめて、決意した。




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