【たぬき】城ヶ崎美嘉「腹ぺこ悪魔とまんぷく小悪魔」
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31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/29(火) 02:55:35.96 ID:EFGwLI3E0


 努力が実って、アタシは人間社会でもそれなりのポジションにつけたと思う。
 偏見のない友達だってたくさんできたし、わかってくれる先生にも恵まれた。
 それで高校に上がった辺りで、雑誌とかのファッションモデルをすることになっていた。
 学生と二足のわらじって奴?

「この夏は青のコーデで決まり――だって! お姉ちゃんすっごいキマってるじゃん!」
「へへへ、でしょー★」

 雑誌を広げて莉嘉が目を輝かせる。
 この子はもう、髪の色で誰かと喧嘩することは無くなった。むしろ自慢するようになって、
 それはすごく嬉しいことだけど、セットでアタシのことまでよく話すみたいでちょっと面映ゆい。

 正直、今でも偏見の目で見てくる人はいる。
 だけどそういう目に馬鹿正直に取り合う必要は無いってわかった。

 行動で示すんだ。

 自分のスタンスを、自分のやり方でばしっと打ち立てる。
 アタシらにとってはそれがギャル。いいじゃん、カッコいいじゃん。
 本気でカッコ付けてけばいいんだ。それが指針になるんだから。




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