1:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 21:36:38.59 ID:XZfyulsZ0
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 21:44:13.65 ID:XZfyulsZ0
05.27
今日も妹と学校に行く
いつもどおりの通学路をあるく。
隣には妹が居る。
3:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 21:53:56.28 ID:XZfyulsZ0
混凝土で舗装された商店街は、ひどく雑多で、情緒が無い。
床には様々な生ゴミが、片付けられずに放置されている。
店のシャッターは閉まり、陳腐な絵や、赤い液体で落書きが為されている。
そんな中で、妹の存在はまるで天使のように浮いて見える。
4:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 22:10:13.15 ID:XZfyulsZ0
妹が、目を輝かせて俺に駄菓子を要求している。
俺は苦笑しながら、その店を見る。
入り口が開いたままのそこに、人影は微塵も見当たらなかった。
どうやら留守にしているらしい。いくら最近は客が居なくなったとはいえ、店を空けたままにするのは防犯上どうなのだろうか。
兎角、店主が居ない事には買い物もしようがない。
5:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 22:18:06.02 ID:XZfyulsZ0
ゆったりとした時間。
妹はレパートリーが尽きたのか、じっと口を閉ざして空を見上げていた。
俺もまた、一言も口を開かずに、ただじっと星を見上げていた。
無言のまま、二人の指先がおずおずと近づき、触れ合い、絡み、そして一つになった。
6:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 22:25:27.68 ID:XZfyulsZ0
俺は星空から視線を戻して、前を向く。
いつの間にか、俺たちは通いなれた学校にたどり着いていた。
静かなものだ。俺たちはいつも早めに学校に着く。クラスではいつも一番に教室についていた。
教師はいつも俺たちを真面目だと褒める。
真面目なわけではない。俺はただ妹と一緒にいたくて、そして家には居たくないだけだ。
7:名無しNIPPER[saga]
2018/05/27(日) 22:25:57.86 ID:XZfyulsZ0
今日はここまで。
8:名無しNIPPER[sage]
2018/05/28(月) 01:46:18.25 ID:2p9XY+g00
乙
9:名無しNIPPER
2018/06/17(日) 01:32:22.91 ID:UTap1T800
続きが気になります
10:名無しNIPPER[sage]
2018/06/26(火) 19:25:31.66 ID:Hn7zce2BO
わたしも気になります
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