リボンに願い込めるValentine【ミリマス】
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 15:55:32.22 ID:P2hx7BeN0
「疲れてるでしょ? 甘いものとか食べた方がいいわよ」
そう言って莉緒さんが取り出したのはキラキラした彼女に相応しいソフトキャンディ。
ただのお菓子、それはそうなんだけど彼女から差し出されたそれは私にとって特別なものに思える。
5:>>4 修正[sage saga]
2018/05/20(日) 15:57:56.41 ID:P2hx7BeN0
「疲れてるでしょ? 甘いものとか食べた方がいいわよ」
そう言って莉緒さんが取り出したのはキラキラした彼女に相応しいソフトキャンディ。
ただのお菓子、それはそうなんだけど彼女から差し出されたそれは私にとって特別なものに思える。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 15:58:22.94 ID:P2hx7BeN0
「ねぇ、もうすぐバレンタインデーじゃない? 貴女は誰かにチョコとか送ったりするの?」
それは突然の発言。 私は百瀬さんの言葉にあっさり心を乱され動揺する私。 気にしてはいけない、この言葉に深い意味なんて無いんだから。
「アイドルの皆さん、伊吹さんや所さんに徳川さん天空橋さんに送る予定はありますよ」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:01:12.93 ID:P2hx7BeN0
「どうしよう……」
流れで百瀬さんに手作りのチョコを渡す、みたいな話になってしまった。 すぐに訂正しようかと思ったけど、その後中々百瀬さんに同行する機会が無くて出来なかった。 わざわざ百瀬さんにライン送って訂正するのも変だし。
なんて悩んでいる内に今日はもうバレンタイン3日前、このまま2月14日が過ぎ去ってくれたら なんて思うけど、期待してくれている(といいな) 百瀬さんを裏切るのはそもそも彼女のプロデューサーとして論外。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:01:47.37 ID:P2hx7BeN0
「あ、あの…… ちょ、チョコレート……」
やはり口にするのは恥ずかしい…… つまらない意地を張る自分が本当に嫌になる。
「ほ? プロデューサーさんも姫たちと一緒にチョコレートを作りたいのです?」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:02:13.13 ID:P2hx7BeN0
「プロデューサーさん、どうしてそんな暗い顔をしているのです?」
「チョコ、誰に渡すつもりなんですか〜?」
…… なんで私の心を覗こうとするの
10:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:02:42.32 ID:P2hx7BeN0
「そ、そうですね百瀬さんにも渡すつもりです」
「渡すのは女の子ばかりなのですね、それなら甘いチョコレートをオススメするのです。 女の子は誰だって甘いお菓子が大好きだから、とびきり甘い甘いチョコレートを渡せば喜んでもらえること間違いなし! なのです」
「そうですね〜 甘いお菓子が苦手な女の子が居たら見てみたいものですよねぇ、まつりさん?」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:03:14.23 ID:P2hx7BeN0
「そう、プロデューサーさんはまつりや朋花ちゃん、みんなのことは好きですか?」
「……」
『好き』そうやってすぐに答えられない自分が嫌、私は未だにこの子たちのことを受け入れられてない。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:03:43.26 ID:P2hx7BeN0
「あれ? 天空橋さんその分量は違うんじゃ」
「大丈夫ですよ、私の作るチョコレートは二人が作るものとは別ですから、私がチョコを渡したい相手は少し面倒な人ですからね〜」
「面倒……?」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:04:12.15 ID:P2hx7BeN0
「ラッピングも終わり、これで完成なのです」
目の前に置かれいる、いくつもの綺麗に包まれたチョコレートたち。 お菓子作りなんて私に無縁のものと思っていたけれど、作ってみると案外これは私向きの地味で事務的なものだった。 これなら来年は私一人でもやれそうだ。
「それじゃ姫からプロデューサーさんにひとつ」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/20(日) 16:04:44.85 ID:P2hx7BeN0
「それなら私も、いつもお世話になっています」
「ううん…… その渡し方は30点というところでしょうか」
「えっ?」
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