18: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/18(金) 23:58:10.96 ID:lFsgkv9uo
「この時間帯って他の曜日もあまり来ないんで、撮影の休憩の時なんかによく来ていたんです。私としてはあそこがおすすめですね」
お昼寝マスター小日向美穂に手を引っ張られる。
「私が好きな場所を、プロデューサーさんにも好きになって欲しくて……って、何だか恥ずかしいですね。子供たちが遊びに来る前にお弁当たべちゃいましょう」
19: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:03:13.93 ID:hcHhCdieo
「他にも栄養とかも気を付けて作ったんですよ」
主食であるコンビニ弁当に栄養がないとは言わないけど(むしろキチンとしてそうだ)、美穂が作ってくれたってだけで凄い価値があるものになってくる。
「月並みなことしか言えないけど、美味しいよ」
20: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:04:59.57 ID:hcHhCdieo
「ご飯を食べたばかりだから、すぐに眠くなっちゃいます……」
「すぐに寝たら牛になるぞ〜?」
「ふふっ、それは迷信です。むしろ食べたあとは横になってお昼寝するくらいがちょうど良いって前にテレビで言っていました」
21: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:10:58.56 ID:hcHhCdieo
『ん……?』
気が付けば俺は教会の椅子に座っていた。周りを見渡すと少し大人になったアイドルのみんな。神父さんの前には白いスーツを着た男が立っていた。顔まではわからなかったけど、背はモデルのように高い。誰かの結婚式なんだろうか。そう思っていたら扉が開いてウェディングドレスを身にまとった新婦が父親に連れて歩いて来る。拍手とおめでとうの雨の中、彼女ははにかんだように笑って手を振る。
『美穂――』
22: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:11:26.36 ID:hcHhCdieo
パチクリ。瞼を開けるとそこには美穂の顔が超至近距離にあった。
「わっ! 起きるなら言ってください〜!」
「理不尽な……って今何時?」
23:↑訂正 一時間後 ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:12:44.16 ID:hcHhCdieo
「ごめんな美穂、ぐっすり寝てたみたいで」
「気にしないでください。プロデューサーさん、いつも寝る間も惜しんでお仕事しているの見てきましたから……私といるときくらいは、甘えてくださいね。その代わり、私も甘えたりしますから」
「ありがと」
24: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:14:38.36 ID:hcHhCdieo
「……」
美穂は理解が追いつかずポカンとしていたけど、すぐに俺の言葉の意味がわかったのか顔をこれまでにないくらいに真っ赤にして。
「えええええ!?」
25: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:15:29.86 ID:hcHhCdieo
「……ほんと、何やってるんですか」
「何やってるんでしょうね……」
「あははは……」
26: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/19(土) 00:16:25.68 ID:hcHhCdieo
読んでくださった方ありがとうございます、以上になります。では
27:琥珀のカラス
2018/05/20(日) 23:52:45.83 ID:eHVUazQL0
もしかしてタイトルの由来、GARNET CROW?
27Res/24.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20