18: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/18(金) 23:58:10.96 ID:lFsgkv9uo
「この時間帯って他の曜日もあまり来ないんで、撮影の休憩の時なんかによく来ていたんです。私としてはあそこがおすすめですね」
お昼寝マスター小日向美穂に手を引っ張られる。
「私が好きな場所を、プロデューサーさんにも好きになって欲しくて……って、何だか恥ずかしいですね。子供たちが遊びに来る前にお弁当たべちゃいましょう」
さっきよりも涼しげな風が吹き草木の匂いが懐かしい気持ちにさせる。昔は俺も外で鬼ごっこをしたり遊んでいたものだ。今全力で走ろうものなら、筋肉痛が二日後くらいにやってくるだろう。
「どうでしょうか? 私なりに頑張ってみたんですけど」
お弁当箱を開けると二つ並んだシロクマくんのおにぎりが目についた。男の子と女の子のクマさんなのか、右のおにぎりには人参で作られたちょうちょの形をしたリボンがついている。
「かわいいな、これ。食べるのちょっともったいないかも」
食べる前にパシャリと写メっておく。
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