ライラ「夕焼けはソーダの味がする」
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33: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:16:16.62 ID:aw+Q2owr0

 お婆さんが語るに曰く、首を括ってしまわれたのだとか。
 その通り、彼女の首はひどく伸び、蛇の巻き付いたような生々しい痣が残っておりました。
 目と舌は突き出て、よじれた喉からひゅぅひゅぅと濡れた吐息が漏れております。

以下略 AAS



34: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:17:19.39 ID:aw+Q2owr0


「どうして」

 答える代わりに、彼女は掠れきった声で問い返しました。
以下略 AAS



35: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:18:06.20 ID:aw+Q2owr0

 でろんと伸びた首は、据わらぬままに垂れ下がっております。
 それがなんだか歪んだ「?」マークそのものに見えました。

 アイスを一つ、そっと勧めます。
以下略 AAS



36: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:18:56.97 ID:aw+Q2owr0

「お婆さん達から聞いておりますです。何か、夢を持っておられたとかー……」

 そしてそれが、何かの形で破れてしまわれた、とか。
 如何なる夢だったのかまではわかっておりません。
以下略 AAS



37: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:20:27.39 ID:aw+Q2owr0

   〇


 これはきらびやかなる大都会、東京の片隅にあった挿話でございます。
以下略 AAS



38: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:21:22.29 ID:aw+Q2owr0

 身一つ夢一つ、天涯孤独で見知らぬ都へ。
 新天地と、自らが輝ける場所を求めて。

 その決意と努力は並々ならぬものだったでございましょう。
以下略 AAS



39: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:22:14.72 ID:aw+Q2owr0

   〇


「そりゃあもう酷い男だったのよ。『君とならスターを目指せる』だなんて、けっ!
以下略 AAS



40: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:23:37.69 ID:aw+Q2owr0


「時々、思うの。あの子達はどこへ行ったんだろうって」

 視線は遠く、ここではない何処かへ向けられます。
以下略 AAS



41: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:24:33.64 ID:aw+Q2owr0

 いつしか彼女は、生前の姿に戻っておりました。
 実体なき幽霊でありますれば、気持ち次第で見た目も変わるのでしょう。

「そんなことないわ」
以下略 AAS



42: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:27:31.58 ID:aw+Q2owr0


「ふふ」

 と、お姉さんは微笑しました。
以下略 AAS



43: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:28:18.46 ID:aw+Q2owr0



「ねえ、あなたもこっちへ来ない?」

以下略 AAS



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