131: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/02/21(木) 23:36:49.27 ID:Fom+zo150
「彼、バーに来るのは初めてなの」
「おや、もしかして彼が……?」
「そう、例のお友達」
察するに、遊び人はここの常連らしい。
時折、魔王探索とは別に一人で千鳥足テレポートで飛んでいくことがあったが、ここに来ていたのだろう。
店の主人との親し気な具合が実に腹立たしいが、年齢的には爺さんと孫ぐらいだろうか。
実際のところ、そう言う関係とは到底思えない。
だが、それでも俺の知らない彼女を『マスター』が知っている様子にどうも嫉妬を禁じ得ない。
「そうでしたか。それでしたら、何か飲みやすいものでも如何でしょうか」
「俺を舐めるなよ。何か強い奴をくれ」
妬みからくる敵意むき出しな俺に、遊び人からの抗議の視線が届く。
が、俺は気づいていないふりをする。
296Res/317.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20