未央「ハッピー、ホワイトデー。しぶりん」 凛「ハッピーホワイトデー。未央」
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 18:31:50.25 ID:vYlDhkEr0
3月の中頃、少し暖かくなってきたかな?なんて思いながら私は事務所へ向かっていた。いつもの道を抜けて、ビルの前。正面ホールから入ってすぐのエレベーター、は使わずに階段で上る。最近はあかねちんに影響されて私も階段を使うようにしているのだ。……余裕があるときは、だけど。事務所の玄関まで辿り着くと、中からはワイキャイと賑やかな声。いつもドタバタと騒がしい事務所だけれど、今日は一段と賑わいでいた。理由なんて考えなくても分かる。今日は3月の14日。ホワイトデーなのだから。
未央「おっはようございまーす!」
卯月「あ!未央ちゃんおはよう!」
以下略
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 18:33:21.13 ID:vYlDhkEr0
そう、あれは一ヶ月位前、2月14日の少し前の事。しまむーがプロデューサーにチョコを送りたいって言い出したのが始まりで。一人じゃ恥ずかしいからって私としぶりんも一緒にチョコを作る事になったのだった。私としまむーはレシピを見ながらあーでもないこーでもないって言いながら進めていって、しぶりんは不慣れなのか顔にチョコを飛ばしてたりして。三人で笑いながら作ったチョコを、バレンタインにプロデューサーに、せーので渡したのです。と言っても、本当に緊張してたのはしまむーだけで、私としぶりんは義理ですよって感じだったけど。それに、一番緊張したのは……。兎も角、私達含め事務所のアイドル達からもらったチョコのお返しを今プロデューサーは配っているらしい。
卯月「でもまさかあの日、あんな事になるなんて思いませんでしたね……」
未央「あんな事って、ああ、あれはね……」
卯月「蘭子ちゃんと志希ちゃんのチョコが……」
以下略
AAS
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 18:35:37.12 ID:vYlDhkEr0
確かに。言われてみればあのプロデューサーの事だ。全員と言ったらもれなく全員分用意してるのだろう。こういうのって気持ちが大事なんだろうけど、流石にプロデューサーのお財布が心配になるレベルではあるのかも。
P「まっ、伊達にそのいっぱいいるアイドル達のプロデューサーじゃ無いって事だな」
未央「うわっ、びっくりした!急に現れないでよ!」
P「何だよー、そんな言い方するんだったら未央にはあげねーぞ?」
以下略
AAS
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 18:44:16.33 ID:vYlDhkEr0
それから。午後になって、届いてるプレゼントが置いてあるって言う部屋に行くとびっくり!20人は一度に使えるようなレッスンスタジオいっぱいに積み重なった箱達が私達をお出迎えしてくれたのだから。一先ずNG宛てに来てる物をチェックして、それから個人宛の物を見ていく事にした。しばらく経って、何とか一通り目を通し切って、窓を見るともう日が赤くなってきた頃。
未央「おーわりっ!っと、そっちはどーお?」
凛「うん、こっちも終わったよ」
卯月「うう……、まだまだあります」
以下略
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名無しNIPPER
[sage]
2018/03/29(木) 18:44:26.55 ID:3hfOvxj5o
行間空けて♡
7
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名無しNIPPER
[sage]
2018/03/29(木) 18:54:14.55 ID:EiOo4f+Yo
もう書かなくていいよ
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 19:05:18.50 ID:vYlDhkEr0
行間空けるの忘れてましたねすみません。
未央「もー、急に出て行くんだからびっくりするじゃん!別に急ぎの用事があったわけじゃ無いんでしょ?」
以下略
AAS
9
:
◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 19:07:02.29 ID:vYlDhkEr0
こんな風にしていると、少しもやもやしてた気持ちが晴れるようだった。うん、変に考え込むのはやっぱり性に合わないみたいだ。そして暫く、ここがもう既に事務所の敷地から他人も通る往来になっているのに気付くまでじゃれていたら、しぶりんが一つ、マカロンの入った袋を渡してくれた。
凛「これ、未央が好きそうだと思ったからあげる」
未央「え、いいの?」
以下略
AAS
10
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 19:10:41.07 ID:vYlDhkEr0
未央「そう言えば、さっき別れるときのしぶりんも何か変な表情だったなー」
未央「やっぱしまむーの事気にしてるのかな、ってうまっ!このマカロン超おいしいじゃん!どこのだろ……、いや、これ手作りな気がする。袋もロゴとか無いし。でもいいのかなー、こんなの私が食べちゃって。きっとしぶりんのファンが心を込めて作ったんだと思うんだけど……」
そう思えるほどこのマカロンは美味しかった。上手く言葉には出来ないけれど、なんかこう、愛情のようなものがたっぷり含まれてる気がする。
以下略
AAS
11
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 19:13:39.74 ID:vYlDhkEr0
急げ、急げ、急げ。まだ、間に合うはずだから。そう信じて私は駅の前まで走り抜けた。ああもう、しぶりんは既に改札を抜けてしまっている。だったら、
未央「しっ、ぶ、りーーーーーん!!!!!」
周りから凄い見られてる。気にしない。しぶりんも声にびっくりして、驚いた表情でこっちに振り返る。しぶりんに気付いて貰えたら、それでいい。ここまで走ってきたから息が切れて、膝が崩れる。でも、これだけは。これだけは今日、顔を見て言いたかったから。私はキャンディーをしぶりんに放り投げて、彼女がしっかり受け止めたのを見届けて、彼女に届ける。
以下略
AAS
12
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◆YBm93b2VSc
2018/03/29(木) 19:17:28.26 ID:vYlDhkEr0
短いですがお終いです。
ホワイトデーに間に合わず。3月中だから許して。
それでは。
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