千早「賽は、投げられた」
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188:名無しNIPPER[saga]
2018/04/02(月) 14:59:54.20 ID:cF8UknzM0

寝ては起きて、寝ては起きて、と忙しい日だ。

目覚めた時、最初に目に入ってきたのは白い天上だった。

鼻を刺す独特な化学的匂いが漂っている。


「病室、ね……」


ベッドの横には透明のパックがぶら下げられ、ぽたりぽたりと滴が落ちている。

その先から伸びる針は、私の腕の中へ潜り込んでいた。


「助かった、のかしら」

「千早、気分は大丈夫か?」


声がした方に目をやると、げっそりとしたプロデューサーが椅子に座っていた。


「慌てたよ。電話が来たと思ったら、いきなり発作起こしてるんだから……」

「……すみません。ご心配をおかけした上、こんなお手間まで……」

「それはいいんだいいんだ。面倒を見るのがプロデューサーの仕事だから」


まともに会話をできる私を見て、一先ず安心してもらえたようだ。


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