145:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:42:48.12 ID:5sQzdRfU0
「やめて!!」
146:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:43:16.42 ID:5sQzdRfU0
『傷を、深く深く、抉られる』
147:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:44:13.59 ID:5sQzdRfU0
私はまだ、過去を切り捨てられていなかった。
148:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:44:46.74 ID:5sQzdRfU0
番組も終盤に近付いてきた。
プロデューサーはカメラの横から、唇を噛み締めながらこちらを見ている。
149:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:45:16.98 ID:5sQzdRfU0
ずっと張りつめていた私の神経が、ふっと弛んだ。
そしてまさにその瞬間に突き付けられた質問。
150:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:46:40.21 ID:5sQzdRfU0
『弟を見殺しにした』
151:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:47:16.28 ID:5sQzdRfU0
「あ……」
152:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:48:17.18 ID:5sQzdRfU0
幸せな日々よ、さようなら。
153:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:48:58.47 ID:5sQzdRfU0
酷いものだった。
私はパニックを起こし、泣き叫び、暴れた。
154:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:49:29.82 ID:5sQzdRfU0
「ごめんな、千早。許してくれ。止められなかった俺を、許してくれ……」
救急車の中で、プロデューサーはみっともなく泣いていた。
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