93: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 02:42:11.39 ID:uXClwahM0
「フレちゃん……?」
「だけどね。アタシの大好きな子は、どこかでブレーキかけちゃってるんだー。
ぐいーんって走ってていきなりブレーキしたら絶対こけちゃうのにね、自転車と同じで」
94: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 02:48:34.57 ID:uXClwahM0
雪の降るバス停に彼女はいた。
永遠に来ないバスを待っていた。
もしかしたら、自分が乗ってもいいバスが来るかもしれないと思っていたのだろうか。
95: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 02:49:19.92 ID:uXClwahM0
……ダメだよ。
それには、障害があるんだよ。
96: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:11:50.53 ID:uXClwahM0
「覚えてる? うえきちゃんに変なタイミングでお水あげちゃって、すっごい増えたの」
最近のことだね。会社ごと焼いちゃうとこだった。
97: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:26:50.61 ID:uXClwahM0
「シキちゃんとアーニャちゃんは似てるよ。似てないけど、似てるんだと思うな」
「そう、かな」
「ウイ♪ あとは、もひとつグイッていけるかな、的な?」
98: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:30:00.97 ID:uXClwahM0
「……にゃはは。矛盾だね、色々と」
「矛盾もたまにはよくない?」
「フツーはよくない。でも特定の状況では、意外とよくなくない」
「そうなの? でもそれってよくなくなくない? たまにはよくなくなくなくなくなくなくない?」
99: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:32:27.00 ID:uXClwahM0
「おおお? なになにシキちゃんなんか閃いた?」
「キた。なんかキた! びびびーってなった!」
「トレビアーン! じゃ行こっか! ハンカチとティッシュ持った!? たてぶえは!?」
「ノープロブレム!! あれっ事務所どっちだっけ!? ていうかここどこ!?」
100: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:33:16.75 ID:uXClwahM0
「ポンデュガールッ!?」
「に゙ゃーっ!?」
こけた。あたしもこけた。
101: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:37:24.78 ID:uXClwahM0
事務所に帰り着く頃には、上から下まで真っ白けだった。
「あっ、おか――何してたの!?」
「いや〜馬の力には勝てなかったよ」
102: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/30(金) 03:42:49.85 ID:uXClwahM0
「今からじゃ滑り込みだ。準備期間は短いし、この上で何か仕掛けるなら相当な横車を押さなきゃならん」
「キミが捻じ込んでくれるんでしょ?」
「面白ければな。そっちがステージのプロならこっちは裏方のプロだ。つまんなかったら即却下するからそのつもりでいろ」
「いひひ」
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