1:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 11:58:50.63 ID:uvoRIYNt0
このSSは男「僕の生徒は亜人だらけ」の番外編です。
更新頻度は遅いですがよろしくおねがいします。
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2:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:06:54.18 ID:uvoRIYNt0
人生が変わるきっかけなんていくらでもある。
ただそれが良い方向なのか悪い方向なのか。どっちに転がるかだなんてわかりやしない。
この選べやしないきっかけを俺は運命と呼べばいいのだろうか。
3:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:13:12.68 ID:uvoRIYNt0
役立たずと呼ばれていた。
俺の名前だ。
この場所ではその日を生き延びることしか皆考えていない。
4:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:23:42.08 ID:uvoRIYNt0
カツン
石が壁に跳ね返る音がした。
建物に囲まれたこの中庭に来るものは少ない。
5:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:27:21.90 ID:uvoRIYNt0
少年「まぁ、頑張れよ」
メイド「はい。今までありがとうございました」
メイドはぺこりと頭を下げて元来た道を戻って行った。
6:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:33:36.85 ID:uvoRIYNt0
この日に限ってろう石は見つからなかった。
いつもならすぐに見つかるだろうに、不思議と影も見えない。
路地をさまよい続けた俺はいつの間にか特別保護地区を抜け出していた。
7:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:41:03.14 ID:uvoRIYNt0
ドッ
衝撃は思ったよりも軽かった。
俺の体は宙を飛び、夕焼けがひどく眩しい。
8:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:48:40.72 ID:uvoRIYNt0
少年「妨害したつもりはない。よけきれなかっただけだ」
ベーラ「ふむ。その軟弱そうな体ではたしかに道理。弱者の道理はその弱者故と言える」
バカにしているつもりはないのだろうが、口調、抑揚、肩の竦め方まで偉そうだ。
9:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 12:57:14.06 ID:uvoRIYNt0
少年「俺を買うのか?」
ベーラ「いいや、買いはしない。だが対価を求むのであれば差し出そうではないか」
そういってベーラ・ロードは俺を地面に放り投げてから両手を打ち鳴らした。
10:名無しNIPPER[sage]
2018/03/09(金) 14:05:45.30 ID:8zqP9HGZO
こっちも期待
11:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 15:51:44.52 ID:GJ/1N4KX0
それからというもの俺は勉学のみならず運動、社交界でのマナーなど全てを叩きこまれた。
時には鞭で叩かれることもあった。まるで犬を躾けるかのように。
それでもあそこよりはマシだった。食事は出るし、何も気にせず勉強ができる。
12:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 15:59:27.74 ID:GJ/1N4KX0
どうやら学園に通わせられることによってロード家の名を背負わなければいけないらしく、形式上だけはロード家に加わることになったらしい。
奴隷としては破格の待遇ではあるがそれが結局何になるわけでもない。
ミレイア「弟は昔から姉の奴隷と言うわ。つまりあんたはミレイアちゃんの命令に絶対服従ってわけ。いいわね」ニヒヒ
13:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 16:06:29.24 ID:GJ/1N4KX0
学園に入るのはいきなりだが次の日だった。
使用人に起こされ、いつの間にか用意されていた服に袖を通す。
少年「………忘れ物はないかな?」
14:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 16:20:15.72 ID:GJ/1N4KX0
黒く長い魔導車に乗り込む。使用人であればミレイアと同じ席に座ることはできないがそこはまぁ一応義弟らしくミレイアの隣(と言っても長い椅子の端だが)に座る。
ミレイアの顔をちらりと見ると新学期が始まったらしくうきうきと表情が弾んでいる。
まぁなんともよく動く口と表情筋だこと。
15:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 16:56:43.38 ID:GJ/1N4KX0
入学式というものがあるらしい。道も知らない場所だが案内があったので迷うことはなかった。
案内に従って行くとこれまた巨大な建物。講堂と書かれてある。どれだけのお金があればこんな建物を建てることができるのだろうか。
見回していると生徒の数が増えてきた。どうやらもうそろそろ始まるらしい。
16:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 17:06:02.39 ID:GJ/1N4KX0
少年「三人は知り合いなのか?」
バジロウ「中等部からの知り合いだ」
オル「腐れ縁ってやつだな☆」
17:名無しNIPPER[sage]
2018/03/09(金) 17:11:47.76 ID:U6P6XK4YO
2
18:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 17:45:11.95 ID:GJ/1N4KX0
ここは頷いておこう。バジロウに倣って曖昧な返事をしておく。
オル「よしっ☆」
オルレアンの好感度【2】
19:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 17:52:51.10 ID:GJ/1N4KX0
周囲に倣って拍手をする。
学園長は面頬をつけ直し檀上の隅へと消えて行った。
オル「よし、それじゃ教室行くか☆」
20:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 18:10:00.63 ID:GJ/1N4KX0
教室の広さはおおよそ生徒100人が満足に過ごせるほどの広さだった。黒板を中心に扇形に席が広がっている。
この規模のクラスが何十もあるのだからこの学園がどれだけ大きいのかを知れる。
バジロウ「まだ座席は決まってないみたいだな。適当に座っとくか」
21:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 18:15:15.87 ID:GJ/1N4KX0
オル「なにバカなことしてんだ、おい★」
俺はバカなことをした覚えはないがオルレアンが怖い顔をしているのでノヘジの後ろに下がる。
オル「やっぱお前が原因か★」
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