59: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 05:59:02.69 ID:78N2qSGMo
「ダメだ、行くな、待ってくれ!」
そう願うだけで時間を止めてしまえると言うのならば、世界はもっと平和であり、
人はバスや電車に乗り遅れる悲劇を二度とは繰り返さぬだろう。
60: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:00:23.93 ID:78N2qSGMo
そも、全ては海美が施したマッサージ。
その荒々しい揉み手によって、腰の炎症が活性化したのが敗因と言って差し支えない。
61: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:01:43.14 ID:78N2qSGMo
「……海美、君ってやつは本当に――」
「ナイスアイディアでしょ? ふふっ、偉い?」
62: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:03:07.41 ID:78N2qSGMo
「プロデューサー、たっだいま〜……って、うわぁっ!!?」
そうして今、タイミングよく戻って来た海美がP氏のことを救い出した。
63: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:04:08.49 ID:78N2qSGMo
===4.
そもそもの話、高坂海美は女としての魅力が弱い。
有り体に言えば「女子力が足りない」と一等思っているのが海美自身で、
64: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:05:39.75 ID:78N2qSGMo
とはいえ本格的なスカートデビューを果たしたのが中学に進学してからと言うのだから、
当時の彼女がどれほどお転婆だったのかは推して知るべしと言ったところ。
それでも休み時間になれば相変わらずの騒々しさで校舎や校庭を走り回り、華麗にスカートもひるがえす。
65: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:06:57.55 ID:78N2qSGMo
「海美、よーく聞いて覚えときな」
「女の子が持つ落ち着きや恥じらい、そこから出て来るちょっとした仕草」
66: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:08:32.70 ID:78N2qSGMo
ではその甲斐あってどうなったか?
結果を話すためにもここで登場人物を一人増やそう。
67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:09:35.24 ID:78N2qSGMo
だかしかし、姉はキョトンとする妹の顔をまじまじと見つめ返したのち。
「うん、変わった。成長した。海美ちゃんってば随分女の子らしくなってるよ」
68: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 06:11:04.40 ID:78N2qSGMo
とりあえずここまで。
69:名無しNIPPER[sage]
2018/03/09(金) 09:39:11.34 ID:rYR3vOlnO
こういう時の美奈子は頼りになりそうだよなぁ
うみみの策でつゆと消えたけど
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