40:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:49:03.20 ID:jvD/82DV0
最原「……罪を認めますね、白石さん……」
白石「くそっ、くそぉ……! あともう少しだったのに……! もう少しで、完全犯罪だったのに……!」
真宮寺「……その発言、自白と受け取らせて貰うヨ」
41:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:50:11.10 ID:jvD/82DV0
春川「……殺人犯の上、その赤松に罪を擦り付けようとした奴が言う台詞じゃないよね、それ」
白石「クハハ! またまたその通りだなぁ! ……ああ、しかし残念だ。地下室で田所を見つけた時、変にパニックにならなければこんなへまはしなかったものを……アイツは誰に殴られたんだ?」
最原「……いえ、たとえあなたが欲をかかずとも、あなたが犯人であることは明らかでした。田所さんは、しっかりとメッセージを残していたんですよ」
42:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:51:18.55 ID:jvD/82DV0
最原「……そのダイイングメッセージが記されているのは表面じゃ無いんだ。本当に大事なのは、裏面なんだよ」
白石「う、裏だって……? 確かに田所の奴は、裏面を握り締めて死んでいたが……?」
春川「でも、裏面にも何も書かれてないじゃん! やっぱりダイイングメッセージなんて何処にも……」
43:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:52:09.15 ID:jvD/82DV0
最原「……春川さん、もう一度犯人の気持ちになってみようか? もしも春川さんが死体の第一発見者だとして、その手元に自分が犯人だと指し示すダイイングメッセージが有ったら、どうする?」
春川「え? そんなの、どうにかして隠すに決まってるじゃん……あっ!?」
最原「そう、そうなんだよ……この事件の犯人は、遺体の第一発見者でもあるんだ。だから、田所さんが何を書いても無駄だったんだよ。そして、田所さんはそれを理解していたんだ」
44:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:56:08.23 ID:jvD/82DV0
――数日後、才囚学園にて……
赤松「皆、ただいま! そして本当にありがとう!」
45:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:57:40.31 ID:jvD/82DV0
赤松「お、王馬くん!? 急に現れてどうしたの!?」
王馬「どうしたの!? じゃないよ! なんで俺には感謝の言葉は無しなのさ!? 俺も頑張ったんだよ? ヘリを出したり、あの手この手で赤松さんと面会できるようにしたりさぁ!」
46:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 22:00:20.94 ID:jvD/82DV0
赤松「よしよし……王馬くんは偉いね〜、私の為に頑張ってくれてありがとね〜……!」
王馬「えへへへへ〜……あ〜、赤松ちゃんの腕の中は温かいな〜! 落ち着くな〜!」
最原「う、うぅぅ……」
47:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 22:04:30.20 ID:jvD/82DV0
春川「……最原、ちょっと」
最原「グスン……は、春川さん? なにか――」
春川「……ほら」ギュッ
48:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 22:06:42.08 ID:jvD/82DV0
春川「……ねえ赤松、警告しとくよ」
赤松「な、な、な、何!?」
春川「最原の奴、今回凄く頑張った。アンタの為に必死になって推理して、無実を証明してみせた。でも、アイツはアンタから感謝されたいだとか、何か褒美が欲しいだとか考えてそうした訳じゃ無い。アイツは、アンタの為なら無償だとしても必死になれるんだよ」
49:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 22:07:21.69 ID:jvD/82DV0
真宮寺「……手紙には裏がある。比喩的な意味では無く、物理的にネ。そこにこっそりとメッセージを書いたりするのが僕は好きなんだよネ」
真宮寺「そして、それは人の心も一緒サ。どんな人間にも心はあり、光の部分と闇の部分がある。表裏一体の心は、誰にも予想できない輝きや淀みを見せたりするのサ」
50:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/28(水) 22:20:58.86 ID:yn5JpuJs0
地下室への監禁が事故死偽装ってとこまでは考えが及ばなかったな
確かに殺すだけならトドメ刺せばいいんだもの
おもしろかったよ
乙
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