最原終一の事件簿
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41:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:50:11.10 ID:jvD/82DV0
春川「……殺人犯の上、その赤松に罪を擦り付けようとした奴が言う台詞じゃないよね、それ」

白石「クハハ! またまたその通りだなぁ! ……ああ、しかし残念だ。地下室で田所を見つけた時、変にパニックにならなければこんなへまはしなかったものを……アイツは誰に殴られたんだ?」

最原「……いえ、たとえあなたが欲をかかずとも、あなたが犯人であることは明らかでした。田所さんは、しっかりとメッセージを残していたんですよ」

白石「なっ……?」

春川「被害者がメッセージを残していた……? でも、あの楽譜には何も書かれてなかったじゃない。書かれてたのは、真犯人である白石が捏造した丸印だけだったし……」

最原「……まず一つ目の疑問に答えましょう。田所さんの頭を殴った犯人は……他ならぬ『田所さん』自身なんです」

白石「!?!?!?」

最原「あの地下倉庫に閉じ込めた田所さんは考えた、このままでは自分は事故死と言う事で処理されてしまう。何とかして、真犯人を告発しなければならないと……だから、自分で自分の頭を殴り、あたかも誰かに殴られた後で倉庫に監禁された様に見せかけたんですよ」

春川「それは分かったよ。でも、あの楽譜の何処に白石の名前があるのさ? 目立った印も文字も、何も無いって言うのに……」

最原「白石さん、その楽譜は田所さんの遺体が握り締めていた物で、もう片方の手にはペンが握られていた。そうですね?」

白石「あ、ああ……その通りだが……?」

春川「ねえ、どう言う事なの? 教えてよ、最原!」


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