最原終一の事件簿
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42:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:51:18.55 ID:jvD/82DV0
最原「……そのダイイングメッセージが記されているのは表面じゃ無いんだ。本当に大事なのは、裏面なんだよ」

白石「う、裏だって……? 確かに田所の奴は、裏面を握り締めて死んでいたが……?」

春川「でも、裏面にも何も書かれてないじゃん! やっぱりダイイングメッセージなんて何処にも……」

真宮寺「……あァ、そうか、そう言うことなんだネ……!」

渡辺「えっ? 真宮寺さんには分かったんですか? 私には何が何だかさっぱりで……」

春川「……最原、詳しく説明してくれない?」

最原「うん、良いよ。……重要なのは、『何故、何も書かれていない楽譜を握り締めていたのか?』と言う事なんだ」

春川「???」

最原「……良い? 田所さんの手には紙とペンが握られていた。つまり、『何かを書こうと思えば書くことが出来た』状態だったんだ。なのに、楽譜には何も書かれていなかった……その理由を考えてみよう」

春川「……犯人に繋がる情報を知らなかったって言うのは無いよね? 名前も知ってるし、顔も知ってる訳なんだもんね……」

渡辺「書こうとしたけど力尽きてしまった……考えにくいですね。白石さんが〇を書けているんですから、インクは残っていたはずですし……」

白石「……くくく……あはは……そうか、そう言う事か! 確かにそうだ! アイツは俺のことを告発していたんだな!」

春川「えっ? な、なに? どう言う事?」

最原「……田所さんはね、『敢えて何も書かなかった』んだよ。それこそが犯人を指し示す最大の証拠になると理解してね……」

春川「わ、訳がわからないんだけど……?」


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