最原終一の事件簿
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43:名無しNIPPER[saga]
2018/02/28(水) 21:52:09.15 ID:jvD/82DV0
最原「……春川さん、もう一度犯人の気持ちになってみようか? もしも春川さんが死体の第一発見者だとして、その手元に自分が犯人だと指し示すダイイングメッセージが有ったら、どうする?」

春川「え? そんなの、どうにかして隠すに決まってるじゃん……あっ!?」

最原「そう、そうなんだよ……この事件の犯人は、遺体の第一発見者でもあるんだ。だから、田所さんが何を書いても無駄だったんだよ。そして、田所さんはそれを理解していたんだ」

渡辺「わ、私にはまだわかりません。一体、どう言う事なんですか?」

最原「……白石さんに閉じ込められた田所さんには確信があったんです。数日後、自分の遺体を見つけに白石さんがこの場にやって来る。そして、事故死と断定するであろうことを……だから、彼は行動を起こした。事故死にならない様に自分の頭を近くにあった金庫で殴り、そして……紙とペンを握り締め、『敢えて何も書かなかったんです』。だって、何を書いても無駄だから。白石さんに繋がる何を書いても、自分の遺体を真っ先に見つけるのは白石さんだから。彼にとって都合の悪い証拠は全て破棄されてしまう、その事を理解していたからこそ、田所さんはあえて何も書かなかったんだよ」

真宮寺「そう……そして、それこそが田所さんのメッセージ……『この紙に何を書いても無駄なんだ。何故なら、俺の死体を見つけるのは、俺を殺した犯人だから……』この白紙の楽譜には、そんな田所さんのメッセージがしっかりと書かれていたんだヨ」

最原「だからどの道あなたは逮捕されていたんですよ、白石さん……」

白石「あはははは! 完敗だ! 恋愛でも、犯罪でも……俺はアイツに勝てなかったという事か! あははははははは!」




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