千早「キスしないと出られない部屋……?」
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12:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:29:50.93 ID:miKl5BoQo
私がキスを拒んでから少しの間、当たり前だけど少し気まずい時間が続いた。
でもそれは、二人で音楽を聴いたり、お菓子を作ったりするうちに、いつの間にか解消された。
その頃になると私も多少は気持ちに余裕が生まれたのか、
作ったお菓子を食べながらふと、日課の発声をしていないことを思い出した。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:30:44.78 ID:miKl5BoQo
春香「――はあ、はあ……どうかな千早ちゃん、今のダンス!」

千早「ふう……。ええ、良くなっていたと思うわ。
   でも、あと一歩というところかしら」

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:32:29.46 ID:miKl5BoQo
突然何もないところでバランスを崩した春香。
私は咄嗟に手を伸ばして、辛うじて春香の体を支えることに成功した。

春香「あ、危なかった……。千早ちゃん、ありがとう」

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:34:44.79 ID:miKl5BoQo
春香「……ごめんね、ありがとう!
   えへへ、気をつけなきゃね! さ、次こそ完璧に踊るぞー!」

笑顔を浮かべて私から離れ、ダンスの準備をする春香。
でもその笑顔の直前、少しだけ寂しそうな顔をしたことに私は気付いた。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:36:57.70 ID:miKl5BoQo



春香「それじゃおやすみ、千早ちゃん」

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:38:39.04 ID:miKl5BoQo
千早「……春香」

明かりを消してから何分かが経った頃、仰向けのまま、呟くように。
まだ起きていることを祈るように。
私は名前を呼んだ。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:39:36.01 ID:miKl5BoQo
春香の息遣いがほんの一瞬、途切れた気がした。
でも構わず続ける。

千早「ごめんなさい……。私、ひどい態度を取っていたと思うわ。
   春香の好意から目を背けるようなことをして、本当に……」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:40:19.16 ID:miKl5BoQo
千早「春香とのキスが、嫌だなんて、そういうわけじゃないの、ただ……。
   ……できない、って、思ったの……するわけにはいかない、って……」

春香「え……?」

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:41:33.65 ID:miKl5BoQo
春香「……おんなじ、だね」

千早「え……?」

暗くて何も見えないのに、私は思わず春香に顔を向けた。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:42:29.76 ID:miKl5BoQo
ベッドが揺れた。
私のお腹の辺りに何か触れる。
春香の手。
そこから、探るように。
胸元、肩、首筋、そして頬に添えられる。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2018/02/26(月) 21:43:27.08 ID:miKl5BoQo
千早「っ……ぅ、っ……」

こんなにも鮮烈に。
こんなにも直接的に誰かの愛情を感じたのは、いつ以来だろう。

以下略 AAS



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