サーバル「こわい夢」
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73:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:48:10.01 ID:PoruoH2d0
がしっ




「まったく。博士は無理しすぎです」




「助手さん……!」




「あ……ありがとうなのです、助手」






なんとか大怪我をせずに済んだぼくは、さっそく持ってきた本の内容を確認し始めた。
最初に手に取った図鑑は、フレンズになる前と後で動物がどんな姿なのか詳しく図解されていて、字が読めなくても楽しめる内容になっている。






「……あった! サーバルちゃんだ!」






さばんなちほーに住むフレンズの一覧に、サーバルちゃんの名前はしっかり載っていた。
……だが、書いてあるのは基本的な生態と見た目だけで、「夢」に関する記述は一切書かれていなかった。




その次に確認した本も、フレンズ達の生活の様子は描かれているものの、やはり肝心の寝ている間の話は一切言及がない。




さらにその次の本は、フレンズに関する記述がかなり限定的で、内容のほとんどがフレンズと関係無い。




(これは骨が折れそう……)




薄々分かっていたとはいえ、それなりの時間と苦労を要すると察した時は、落胆の表情を隠さずにはいられなかった。
けど、サーバルちゃんを救う道が他にあるだろうか? これだけたくさんの本があれば、ぼくが求めている情報も必ずどこかに載っているはずだと、今は信じるしかない。
ぼくは本のページをめくり続けた。


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