サーバル「こわい夢」
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72:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:47:41.29 ID:PoruoH2d0
サーバルちゃんを休ませ、ぼくたちはとしょかんの一階に戻った。
四方八方に色とりどりの本が並び、高くそびえ立ち、威圧するかのようにぼくを見下ろしている。
一つ一つの本の中に世界があって、知識があって、それを書いた人がいる。それは例えるなら、別世界への扉がたくさん置かれているようなものだ。






「博士さん達はここにある本を全部把握してるんですか?」




「まさか。博士といえども無理があるのです」




「ただ、どの位置にどんな本があるかなら分かるのです。ヒトは本を種類別に分けて配置していたみたいなのです」




「最初、それに気づかなくて適当に戻してましたよね、博士」




「余計なことは言うなとさっき言ったはずです」






博士さんは頭の翼を羽ばたかせ、ゆっくりとぼくの体を持ち上げる。






「さて、おまえはサーバルの夢について調べたいと言っていましたね? フレンズの生態を知るなら、元の動物を知るのが一番なのです」






博士はぼくをフレンズに関する本が置かれている場所まで連れて行った。博士さんいわく、ジャパリパーク内のとしょかんということもあってか、もともとフレンズの生態をまとめた本が多めなのだそうだ。






「お…………重い……のです……!」






ぼくが気になった本を何冊か手に持つと、博士は急にバランスを崩して不安定になった。一見強気に見えて、実際は重いものは大して持ち上げられないらしい。






「うわっ、博士さん! 落ちたらケガしちゃいます!」




「分かってるのです! ただ、サンドスターの供給が追いついてないのです……!」




「うわああっ!」


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