サーバル「こわい夢」
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74:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 01:48:36.45 ID:PoruoH2d0
どさっ




「とりあえず、かばんの役に立ちそうな本をあらかた集めておいたのです」




「助手さん、ありがとうございます! そういえば、博士さんは……?」




「博士もかばんのために本を集めていたはずなのですが……どうやらサボってますね」




「あはは……そうですか」




「それにしてもかばん、ここに来てからもうだいぶ経つのです。少しは休憩したらどうですか?」




「えっ、そんなに読んでました?」




「かばんがここへ来たのは太陽がてっぺんの時ですが、今はもう沈みかけているのです」






助手さんに言われるまで気がつかなかったが、既に日は傾き、地平線の内側へ隠れようとしていて、外はうっすらと暗くなり始めていた。
ぼくの周りには読み終わった本が山となって積み重なり、辺りはかなり散らかっていた。
ぼくが本を一旦ぱたりと閉じると、助手さんはちょうど紅茶とジャパリまんを持ってくるところだった。






「食事にしましょう。腹が減っては戦はできぬと、ヒトの言葉にもあるのです」




「戦ってなんですか?」




「よくライオンやヘラジカがやってるのです」






散らばった本をどかしてなんとかテーブルに食事を置き、助手さんが淹れてくれた紅茶とジャパリまんのおかげで、ぼくはようやく一息つけた。



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