6: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:45:24.29 ID:oMgPCNNI0
「ぼーっとしてないで早くドア閉めるにゃあ! 美穂チャン、つっかえ棒持ってきて!」
みくちゃんが慌てて寮の玄関扉を閉め、私も急いで言う通りにします。
事の発端は……というほど前兆があったわけじゃありませんでした。
7: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:47:49.87 ID:oMgPCNNI0
とりあえずわかったことは幾つか。
突然、街中にうさぎさんが溢れかえった。
たぶん都内のどこかから発生し、そこから爆発的に増えて拡散しまくっている。
8: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:49:10.57 ID:oMgPCNNI0
―― 事務所
P「……わかった。とにかくそっちは寮で待機。みんなをしっかりまとめてくれ、寮長」
9: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:50:59.06 ID:oMgPCNNI0
―― アイドル女子寮
「よしっ」
10: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:52:09.68 ID:oMgPCNNI0
戻ってきたみくちゃんは、鍋蓋の盾にモップの矛、バケツの兜にガムテープやら虫取り網やら、
荷物くくり用のヒモとか伸縮自在のつっぱり棒などで完全武装していました。
「みんな聞いてっ! みく達はこの寮を守らなきゃいけないと思うの!」
11: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:52:44.41 ID:oMgPCNNI0
「けど、うさぎさんってそんなに危ないでしょうか〜?」
菜帆ちゃんがほんにゃりと疑問を呈します。
確かに、私もそれにはちょっと同意かも。
12: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:53:27.13 ID:oMgPCNNI0
道路を挟んだお向かいは単身者用の二階建てアパートで、その外観はリビングの窓から見ることができます。
…………訂正。見えません。
や、屋根から下までうさぎさんに埋め尽くされて、ただただ真っ白な塊なのです!!
13: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:54:19.29 ID:oMgPCNNI0
みく「それじゃ番号! いーち!」
芳乃「にー、でしてー」
14: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:55:58.11 ID:oMgPCNNI0
―― うさぎだらけの街中
足の踏み場もないっつーか、車なんて一センチも進まないっつーか、交通機関そのものがマヒしている。
15: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:57:34.65 ID:oMgPCNNI0
「それで、どっちに行けばいい?」
「え……と、こっちです。多分……」
「そういえばちゃんと聞いてなかったな。発生源がわかるかもってのは、どうして?」
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