6: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/02/16(金) 00:45:24.29 ID:oMgPCNNI0
「ぼーっとしてないで早くドア閉めるにゃあ! 美穂チャン、つっかえ棒持ってきて!」
みくちゃんが慌てて寮の玄関扉を閉め、私も急いで言う通りにします。
事の発端は……というほど前兆があったわけじゃありませんでした。
ただ普通に朝起きて、みんな学校または事務所に行こうと玄関を開けた途端、目の前にまっしろな海が広がっていたのです。
それは、表通りを埋め尽くすうさぎさんの大行列でした。
「だ、だから寮の前にうさチャンがいっぱい……ってそっちも!? Pチャン大丈夫!?」
スマホ片手のみくちゃんは、プロデューサーさんと電話してるみたい。
このままじゃ出るに出られない私達は、今いるみんなでリビングに集まってひとまず状況を確かめることにしました。
「うっわ、街中に溢れてんだって」
テレビを点けた周子ちゃんが眉をひそめます。
「つ、ツイッターのトレンドも『うさぎ』とか、『うさぎ 大量発生』とかばっかり……」
小梅ちゃんがスマホ画面を見ながら呟きます。
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