92:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:32:40.80 ID:kLIsZwOI0
起きてすぐ、寒さに打ち震えた。服が布団のように掛けてあったのが幸いだった。
すぐに着た。また人間に戻れたのだ。
嬉しい――――という感情の前に寒さという生理現象がきていた。
TISの家に戻ろうか?だが家は焼け、まともな形を保ってはいないだろう。
93:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:33:12.75 ID:kLIsZwOI0
「あっめあっめふっれふっれかあさんがー」
寒い朝だ。
小学生(?)が歌う。それを見守るいつもの男は今日はいなかった。通学路は今日も平和でいい天気だ。
家につき、BNKRGがドアを開けようとした時、ドアが勝手に開いた。
KNNが家の中から開けたのだ。鉢合わせになった。
94:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:33:42.80 ID:kLIsZwOI0
「お母さ」
「バカ」
手が出ていた。
ビンタされたのだ。
95:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:34:14.55 ID:kLIsZwOI0
BNKRGはKNNを抱き返した。KNNは涙声になっていた。
ただいま、という声に気付いたのか、SNNNも玄関に顔を見せた。
笑顔だった。お姉ちゃんもただいま、と声をかけた。
BNKRGは過去の自分の罪を償い、自首する決意をした。
二度と、猫を殺さないことを誓った。
96:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:34:46.05 ID:kLIsZwOI0
もう一度日常が戻ってきた。
既に銀杏もすっかり葉を落とし、冬の足音が迫っていた。
TISが仮屋として住んでいるアパートは入居者が少ない。
それでも、自分より若い入居者がいるのは知っている。ただ、引っ越しの挨拶をしにいっても出ては来なかった。
時代が変わったんやろなぁ、と一人ごちる。近所付き合いが煩わしいのだろう。
97:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:35:23.46 ID:kLIsZwOI0
「ん…TISさん」
「あっ」
TISは一瞬たじろいだ。そこには近所でも有名な生意気娘こと、BNKRGがいたのだ。
ついこの間行方不明になったという噂を聞いたが、きちんと戻って来れたのならちょっとした家出だったのだろう。
98:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:36:11.55 ID:kLIsZwOI0
一瞬目が合ってTISは目を逸らす。直後にBNKRGは一歩前に出た。
こうして相対すると、やはり最近の若い娘は何を考えているか分からず怖い。
「おはようございます、お疲れ様です」
99:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:36:42.08 ID:kLIsZwOI0
BNKRGは何度か頭を下げ、道を曲がっていった。
すぐに首を傾げる。この道の先には警察署くらいしかないと記憶していたが、落とし物だろうか。
前よりBNKRGは優しくなったのだろうか。
遠くなる背中を見て、何故かTISはあの日焼死させてしまった猫の事を思い出した。
自分の身を挺し、TISを救った猫は遺体が見つからなかった。
100:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:37:28.53 ID:kLIsZwOI0
101:名無しNIPPER[saga]
2018/02/06(火) 02:40:35.29 ID:kLIsZwOI0
ぬわあああああんちかれたんもおおおおおwこれにて完結やで!
実は、askしたらSSの話を思いついたのが始まりだゾ〜
本当は話のネタなかったんだよなぁ・・・←
でも発想を無駄にするわけには行かないので一昔前の流行りのネタで挑んでみた所存ですねぇw
以下、BNKRG達のみんなへのメッセジをドゾー
102:名無しNIPPER[sage]
2018/02/06(火) 23:18:56.67 ID:cq+fdWeSO
動画化したらミリオン行く
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