7:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:47:55.77 ID:2X1um2xF0
「はーい」
ほたる(ノックをしてすぐに女性の声がして、擦りガラス越しにこちらへ近づいてくるのが確認できます)
「お待たせしました、どちら様です……か?」
8:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:48:41.18 ID:2X1um2xF0
千川ちひろ「いやー、まさかウチのプロデューサーさんがアイドルのスカウトに成功する日が来るなんて思いませんでしたよ!」
P「…………」
ほたる(対応してくれた方――事務員の千川ちひろさんは最初に私の言葉を聞いて『そんなまさか』というような表情をしたあと、プロデューサーさんに取り次いでくれました)
9:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:49:22.31 ID:2X1um2xF0
ちひろ「呼び方は……ほたるちゃんでいいですか?」
ほたる「はっ、はい、大丈夫です」
ちひろ「はい、それじゃあほたるちゃん。早速でこんな事を聞くのも変なんだけど……昨日、ウチのプロデューサーさんにおかしな事とか言われませんでした?」
10:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:50:11.56 ID:2X1um2xF0
ちひろ「まぁ、こんな感じにですね……。ちょっと取っつき辛いですけど、根は悪い人じゃないんです。ただコミュ障なだけで」
P「刃渡り15センチのそれで最終的な自己帰結を試みたい」
ちひろ「はいはい、死なないで下さいね。せっかく初めてウチの部署にアイドルが来てくれたんですから」
11:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:50:44.32 ID:2X1um2xF0
ちひろ「プロデューサーさんもちゃんと話をして下さいね、ほたるちゃんや営業先の人と!」
P「変わらないものを変えるのは難しい」
ちひろ「もうその口調はとっくに諦めてるので誰とでもそうやって話せるようになって下さい」
12:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:51:23.73 ID:2X1um2xF0
P「…………」
ちひろ「それとほたるちゃんに関係があるんですか?」
ほたる「私……小さな頃からそうなんです……。私自身が不幸になるのもそうなんですけど、近くにいる人まで不幸にしてしまうんです……」
13:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:52:05.17 ID:2X1um2xF0
ちひろ「いっつもよく分からない事ばっかり言いますけど、今日だけはプロデューサーさんの言葉に賛同しますよ」
ちひろ「大丈夫ですよ、ほたるちゃん。もし仮にこれから不幸が私たちの身にかかるとしても、所属アイドルの一人もいないお荷物事業部としているよりはずっと幸せですから」
ほたる「でも……」
14:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:52:42.04 ID:2X1um2xF0
ちひろ「それにしても今日のプロデューサーさんはよく喋りますね」
P「…………」
ほたる「え……いつもはもっと寡黙なんですか、千川さん」
15:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:53:39.75 ID:2X1um2xF0
P「……千川通りで轢かれていたカラスの遺体みたい」
ちひろ「それは私に対する悪口ですね? そんな事を言うのはこの口ですか? んん?」グリグリ
P「痛い、痛い」
16:名無しNIPPER[sage]
2018/01/17(水) 00:54:11.98 ID:2X1um2xF0
P「…………」ジー
ちひろ「はいはい、分かってますよ、私は何も言いませんから。ほたるちゃんが優しい良い子でよかったですね」
P「…………」コクン
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