1:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:48:28.24 ID:ltky78oY0
三村かな子の誕生日SSです。
出会いなどの設定はデレステ準拠で書いていくので、彼女のメモリアルコミュを読んでからだとより楽しめると思います。
また、今開催しているイベントの妄想が若干入ります。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:50:26.17 ID:ltky78oY0
かな子は時折、自信をスイーツに見立てる。そして俺はパティシエらしい。
プロデューサーはアイドルというスイーツを作り、ファンという客に届ける。そしてライブを通してスイーツを食べた客は笑顔になる。なるほど、確かにプロデューサーとパティシエには共通点があるように思える。
ふと、初めて出会った時に私にも魔法をかけて欲しいと言われたことを思い出した。あの時彼女は、パティシエはどんなものも美味しく変える魔法使いだと言っていた。今思えば,あの頃から俺のパティシエとしての道は始まっていたのだ。
3:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:51:50.91 ID:ltky78oY0
彼女と初めて出会ったときのことは今でも鮮明に覚えている。
それは、某テレビ曲で番組の打ち合わせが終わり、事務所に戻る途中での出来事だった。
街中を歩いているとき、テラス付きのカフェでスイーツを食べている女の子を見かけた。最初は、カフェでスイーツを食べるただの女の子だと思った。しかし、彼女が幸せな笑顔でスイーツを食べている姿を見て確信した。彼女、三村かな子は多くの人を魅了するアイドルになると……。
4:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:52:33.86 ID:ltky78oY0
彼女の笑顔に見とれている間に、気づいたらもう彼女は食べ終わり、席を立とうとしていた。俺はハッと我に返り、会計を済ませてカフェから出てきた彼女に声をかけた――
5:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:54:04.75 ID:ltky78oY0
彼女をプロデュースしていくうちに、俺自身も彼女の魅力に惹かれていった。
お菓子を必死になって我慢する顔、お菓子を作る時の真剣な顔、そしてお菓子を食べている時の幸せそうな顔。その目まぐるしく変わる表情を見ていると、自然と笑顔になっている自分が居た。
6:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:56:10.11 ID:ltky78oY0
あの時の俺はさしずめ、作り途中のお菓子の味見をして満足しているパティシエだろう。
あれから月日が経ち、彼女は俺の想像を超える立派なアイドルになっていた。そして今日は、そんな彼女の誕生日なのだ。
毎年、年始に行うニューイヤーライブがある。彼女と一緒にライブをするアイドル達が、彼女の為にみんなで考えたサプライズをすると意気込んでいた。
7:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 22:58:38.26 ID:ltky78oY0
そういえば彼女はよくお菓子を作って配っている。だが、逆に彼女がお菓子を貰っている姿はあまり見ない。
だったら手作りのお菓子をプレゼントするのはどうだろう。いつもは俺がお菓子を貰う側だが、たまにはこちらからあげるのもいいだろう。
だが何を作ればいい? お菓子なんていっても種類は様々だ。結局、どんなお菓子を作るかでまた悩んでしまった。
8:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:01:13.02 ID:ltky78oY0
歓声の中、ニューイヤーライブが終わった。
この後事務所でライブの打ち上げをするということで、これから車でみんなを乗せて事務所へ向かうところだ。
俺は車の中かな子にでプレゼントを渡すと決めており、他の四人にも事前に話ておいた。
今、車の中に居るのは俺とかな子の二人だけだ。
9:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:03:19.84 ID:ltky78oY0
「かな子……。初めて会った時から今までずっとお前をプロデュースしてきが、お前は俺の期待を超えるアイドルになってくれた。ありがとう。そして、これからもよろしく」
俺はピンクの包装のプレゼントを渡す。
「これって……」
10:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:10:44.24 ID:ltky78oY0
「カップケーキ……。これってもしかして、プロデューサーさんが作ったんですか?」
「ああ」
「プロデューサーさんの手作り……」
11:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:17:43.09 ID:ltky78oY0
「あ、この味……。私がプロデューサーさんに初めて会った時にあげたあのカップケーキに似てる……」
どうやらちゃんと覚えていたらしい。
「愛梨にあのカップケーキを食べさせて、同じ味を再現できる材料をそろえて貰ったんだ。あと作り方も教わってな。仕事の合間に練習して、一番の自信作がそれだ」
12:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:19:10.14 ID:ltky78oY0
かなこがカップケーキを食べ終わり、車の中だが姿勢をこちらに向けてくる。
「プロデューサーさん、貴方は私に素敵な魔法をかけてくれました。そして今日はこんなにおいしいカップケーキを作ってくれて……。私、あの時プロデューサーさんに声をかけて貰えて良かったです! そして、やっぱりプロデューサーさんは私の中で世界一のパティシエですっ♪」
そう言って見せてくれた彼女の笑顔は、今までで一番輝いていた。
13:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:20:30.12 ID:ltky78oY0
短いですがこれで終わりです。お付き合いいただいてありがとうございました。
書けば出る……
限定かな子欲しい……
14:名無しNIPPER[sage]
2018/01/07(日) 00:44:46.41 ID:OpaznBhco
未成年を年越しで働かせるニューイヤーライブとかいう346の闇
15:名無しNIPPER[sage]
2018/01/07(日) 01:26:53.22 ID:dcUKaRA+0
かな子かわいいよね
でも書けば出るなんてウソさ
私は藍子ちゃんばかり書くが天井越えしかしないぞ
だから君も天井まで行こうか
16:名無しNIPPER[sage]
2018/01/07(日) 18:54:05.48 ID:kJm+MUbLo
無料10連で配布してたやん
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