【モバマス】カップケーキ
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11:名無しNIPPER
2018/01/06(土) 23:17:43.09 ID:ltky78oY0
「あ、この味……。私がプロデューサーさんに初めて会った時にあげたあのカップケーキに似てる……」

 どうやらちゃんと覚えていたらしい。

「愛梨にあのカップケーキを食べさせて、同じ味を再現できる材料をそろえて貰ったんだ。あと作り方も教わってな。仕事の合間に練習して、一番の自信作がそれだ」


「私、今までたくさんカップケーキを食べてきましたが、こんなにおいしいのは初めて食べました♪」

 かな子は食べかけのカップケーキを両手でやさしく包み、愛おしいものをみるような顔でそれを見ながら言った。

「流石にそれは言い過ぎじゃないか? プロが作ったのと俺が作ったのなんか比べものにならないだろ」

 いくら自信作といえど、素人が数日頑張って作ったカップケーキがプロのそれに敵うわけがない。恐らくお世辞だろう。

「いえ、言い過ぎなんかじゃないです。このカップケーキにはプロデューサーさんの思いが入っています。それも、私ただ一人に向けてくれた思いです。大好きなお菓子を、大好きな人が心をこめて作ってくれたんです。こんな最高の隠し味が入ったカップケーキ、おいしくないわけないじゃないですかっ♪」

 思い……か。確かに料理の最高のスパイスは愛情だなんてよく言うもんな。ここは素直に受け取っておこう。

「ははっ、そう言ってくれるとこっちも頑張って作った甲斐があったよ」


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