26: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/12/31(日) 21:15:00.55 ID:bbgcA4Fi0
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――そんなロコが、みんなに何を伝えられたって言うんですかぁ……っ!!
27: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/12/31(日) 21:15:40.23 ID:bbgcA4Fi0
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何日経っただろう。何の刺激もない毎日は、数えようとすら思えなかった。そしてそれは、唐突にロコの元へ訪れた。
小さなダンボールに入った配達物。何かを注文した覚えはないし、贈り物があるだなんて話も、最近どころか生まれてこの方ほとんど聞いたことがない。
28: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/12/31(日) 21:16:06.74 ID:bbgcA4Fi0
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公演を一週間前に控えて、レッスンもいよいよ大詰め。そんな日になっても、ロコはまだ劇場を訪れていなかった。できることはしたはず。そう信じていても、不安は隠せない。
反応が完全に途切れてからもたびたび連絡をしてみたけれど、どれも繋がることはなかった。プロデューサーに掛け合ってみても首を横に振るばかり。どうしても気になるなら家の方に連絡を入れようかという提案は、ロコの意思を尊重して断ることにした。
29: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/12/31(日) 21:16:49.17 ID:bbgcA4Fi0
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「どうにか、ここまで来れましたわね……!」
30: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/12/31(日) 21:18:50.98 ID:bbgcA4Fi0
手を取って四人で歩き出した舞台は、笑顔と歓声に包まれて進んでいった。
一人ずつソロ曲を披露して、合間のMCではアドリブで色々なことに挑戦した……いや、挑戦させられた、の方が正確かもしれない。ロコはわたわたと、千鶴はやせ我慢とともに、桃子はそつなく、雪歩は目を回しながらくじ引きで出てきたお題をこなした。
そうして高まる期待を感じながら、四人はステージに並んで最後のMCを進行していた。残るは、今回の公演の題目でもある一曲のみ。その前フリでもある会話の中で、唐突にロコが一歩前へ出た。
31: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/12/31(日) 21:20:33.63 ID:bbgcA4Fi0
以上、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。お楽しみいただけていれば幸いです。
32: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2017/12/31(日) 21:30:07.69 ID:NTmXq4oV0
シアターデイズのココロがかえる場所にストーリーがあったらこんな感じなのかな
乙です
>>2
萩原雪歩(17) Vi/Pr
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