601: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/22(水) 23:12:30.30 ID:OtTN9X5Y0
目的が学園艦の撃沈でもなければ、甲板上の敵艦隊の処理でもない。にもかかわらず、A-10の投入が必要となるシチュエーション。
少し考えれば、その選択肢は自ずと一つに絞られる。
「単純に大洗町自体の戦況が劣悪。少なくとも、大規模強襲上陸程度は受けていてもおかしくなさそうざますね」
602: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/22(水) 23:22:26.59 ID:OtTN9X5Y0
「…………あぁ、ありがとうございます」
一通りの指示を出し終えたところで、一度通話を切り椅子に深く座り直す。そのタイミングを見計らっていたかのように女店主が無言で差し出した紅茶に、礼を言いつつノータイムで口を付けた。
「────っふぅ」
603: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/22(水) 23:24:10.79 ID:OtTN9X5Y0
「私としてはこう言った方がいいのかしら?“ご結婚おめでとうございます”って」
「……あの小っ恥ずかしい作戦名について掘り返すのはやめるざます」
我ながら、脳が沸いていたとしか思えない。……いや、実際にあの時は例の侍ガールに感化され、敗北を経て我々は真のBC自由学園を作るんだ的なおかしなテンションになっていた面はある。
604: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/22(水) 23:40:32.99 ID:OtTN9X5Y0
「防護服に、健康診断……」
確かに、奇妙。深海棲艦との戦争が始まって以来、奴らに攻撃を受けた地域で疫病が流行ったなんて話は聞いたことがない。また“軍艦”を模した存在であるため、例えば毒ガスのようなものを散布する能力を有しているとも考えづらい。
そもそも、別にケバブハイスクールには──あくまで“現段階では”の話だが──深海棲艦が実際に出現したわけではないのだ。
605:>>604訂正、申し訳ない ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/22(水) 23:48:44.72 ID:OtTN9X5Y0
「防護服に、健康診断……」
確かに、奇妙。深海棲艦との戦争が始まって以来、奴らに攻撃を受けた地域で疫病が流行ったなんて話は聞いたことがない。また“軍艦”を模した存在であるため、例えば毒ガスのようなものを散布する能力を有しているとも考えづらい。
そもそも、別にケバブハイスクールには──あくまで“現段階では”の話だが──深海棲艦が実際に出現したわけではないのだ。
606:名無しNIPPER[sage]
2018/08/23(木) 11:43:21.83 ID:O/xAvQTR0
投下おつです
このssガルパン世界も連結してたのをすっかり忘れてましたww
607:名無しNIPPER[sage]
2018/08/23(木) 12:32:15.92 ID:CjWC/L3A0
おつおつ
一般人組は為す術もないはずなのに、この逞しさは尊敬するw
608:名無しNIPPER
2018/08/23(木) 18:40:24.01 ID:iP+05Oe40
おつ
609: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/27(月) 23:04:19.71 ID:IP2U38kI0
とはいえ、その決意の強さは痛いほどに伝わってくる。それに出し惜しみする気がないのはアスパラガスも同様だ。
「ダージリン、この件は間違いなく長期戦になるざます。ペース配分と人員の休息スケジュールも考えた方がいい」
「同感ね、ローテーションはアッサムに作らせるわ。あの子はデータの管理が上手いもの。
610: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/27(月) 23:09:27.91 ID:IP2U38kI0
多少普通よりは特別な力や人脈を持っていたとしても、あくまで自分たちは年端もいかぬ女子学生、政治も戦争もアマチュアに過ぎない。そんな集団が、場合によっては一国に盾突くことすら半ば視野に入れた上で本物の戦争に本気で横入りしようとしているのだ。
当然軽率に動くことは出来ない。そもそも例え小指の先ほどでも介入できるような隙間が残されているのかという部分も含めて、徹底的に、今あるもの以上に、多量の情報を集め精査する必要がある。
ならば、使えるものは全て使う。自分のくだらないプライド、感傷など二の次だ。
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