エンド・オブ・オオアライのようです
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605:>>604訂正、申し訳ない ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/22(水) 23:48:44.72 ID:OtTN9X5Y0
「防護服に、健康診断……」

確かに、奇妙。深海棲艦との戦争が始まって以来、奴らに攻撃を受けた地域で疫病が流行ったなんて話は聞いたことがない。また“軍艦”を模した存在であるため、例えば毒ガスのようなものを散布する能力を有しているとも考えづらい。

そもそも、別にケバブハイスクールには──あくまで“現段階では”の話だが──深海棲艦が実際に出現したわけではないのだ。

「……奇妙なのは確かだが、判断材料が少なすぎるざますね。今はなんとも言えない」

「とりあえず、ボスポラスのところには“六課”から人員を向かわせた。下手したら現場の自衛官さえ事の真相を知らされていない可能性すらあるけど、動かなければ始まらないもの」

「六課……情報処理学部第六課・G.I.6ざますか」

戦術研究や敵車両の性能分析など、戦車道における“戦前諜報”は非常に重要な意味合いを持つ。故に各学園艦は生徒間で構成した一種のスパイ組織紛いの集団を一つは持っているし、大洗女子学園ですら秋山優香里が自主的にサンダースやアンツィオに諜報活動のため乗り込んでいたと聞く。

それらの中でも、明確に学部として独立しあらゆる情報取得法を体系的に学んでいる聖グロリアーナの情報処理学部は規模・練度共に所謂“超高校級”の存在。分けても第六課は、前身の課を卒業した人物がロシア革命を起こして日露戦争の帰趨を決しただの公安や内閣調査室に多数の人材を輩出しているだのと逸話に事欠かない。

「GI6も早くもフル稼働か。切り札としてもう少し温存しておくと思ったざますが」

「お慕いするみほさんを救うためだもの。出し惜しみはしないわ。寧ろ、本当は私が直接彼女の白馬の王子になりたいぐらいのところを我慢しているぐらいよ。

“イギリス人は戦争と恋愛には手段を選ばない”の」

「耳にたこができるぐらい聞いたざますねその格言」

全く、お慕いするやら白馬の王子やら、聞いているこっちが赤面しそうだ。

【Strategie Mariage】に対する反応も、この様子だと案外素で褒めてくれていたのかも知れない。そうだとしたらセンスが一致してしまっているということなので寧ろ落ち込むが。


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