24: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:16:51.54 ID:owrWAVvd0
🎀
ワイワイと騒がしく大学生ぐらいの集団が通りすぎていった。
斜め前にはベンチに腰掛けたカップルが仲睦まじくお話していたり、子連れの夫婦が楽しげにレストランの中に入っていったり。
休日のショッピングモールはとにかく人が多い。
25: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:22:59.58 ID:owrWAVvd0
それから人ごみにはぐれないようにしっかり手を握って、いろいろな店を見て回って二時間。
インドア派らしい乃々ちゃんは少し疲れたようにベンチに座っていて、その両手は二つの袋をぎゅっと握っている。
26: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:24:55.07 ID:owrWAVvd0
>>25
最後の行。
結局最後まで選ぶことはなかった、の誤りです。申し訳ありません。
27: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:28:36.09 ID:owrWAVvd0
もうひとつ。
詩が好きだということ。
本屋さんで詩集を真剣な顔で見つめていた乃々ちゃん。
28: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:33:45.66 ID:owrWAVvd0
それらの出来事を頭のメモ帳にしっかり書き込んでいると、隣から視線を感じた。
乃々ちゃんはまゆの左手首をじっと見ている。いえ、もっと正確にいうならば。
29: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:36:44.96 ID:owrWAVvd0
あいくるしい人に会えたから永遠を。
30: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:38:21.63 ID:owrWAVvd0
「もりくぼには無理です……。ボーカルレッスンでさえだめだめなのに、一曲まるまる歌うなんて……」
「今日はレッスンじゃなくて遊びに来てるんですから、気にせず歌いましょう」
31: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:41:53.81 ID:owrWAVvd0
「ありがとうございます、乃々ちゃん」
「でもぜんぜん期待しないでください。もりくぼなんて……音痴で運痴でだめだめで……。まゆさんみたいになんでもできるわけじゃありませんから……」
32: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:44:54.84 ID:owrWAVvd0
どれくらい待ったかわからない。
「ほんとは怖くて、逃げだしたくて……いっぱいいっぱいなんですけど……」
33: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:47:48.12 ID:owrWAVvd0
うふふ。よしっ、これにしましょう。
それは恋の歌。
あなたと毎日こうして大好きって言い合いたい。
34:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 15:20:08.66 ID:LA75qJ1Eo
最高かよ
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