30: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/29(金) 13:38:21.63 ID:owrWAVvd0
「もりくぼには無理です……。ボーカルレッスンでさえだめだめなのに、一曲まるまる歌うなんて……」
「今日はレッスンじゃなくて遊びに来てるんですから、気にせず歌いましょう」
「もりくぼ、カラオケなんてはじめて来ましたし……やっぱりむりです、むーりぃー」
「乃々ちゃん、だめですか?」
私はしゃがんで少し見上げるように乃々ちゃんを見つめる。
上目遣い。プロデューサーさんにお願いするときもこうするとあたふたしてしてくれる。
ちょっとずるいかもですけど、私のとっておき。
乃々ちゃんはあわあわと口をもごもごさせたあと、
「その……まゆさんが一緒に歌ってくれるなら……」
やっぱり目を逸らされたままだったけれど、か細い声でそう言ってくれた。
自分でも顔がにやけてるのがわかる。
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