佐久間まゆ「まゆもやるくぼですけど!!」
1- 20
2: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:06:14.15 ID:yFDg0/wv0
 いまから一年ほど前のこと。

 
『佐久間まゆ、読者モデルを電撃引退! アイドル事務所に所属!』

以下略 AAS



3: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:09:22.63 ID:yFDg0/wv0
 
 アイドルになってからは大変なことばかり。
 
 モデルで培ったビジュアルやもともと得意だったボーカルのレッスンははじめからそれなりにこなすことはできたけれど、もともと運動が得意じゃない私にとって、ダンスだけは鬼門だった。そもそも動きのキレ以前に踊りきる体力が足りなくて、毎朝の走り込みをして体力をつけることでなんとかレッスンについていけている、というのがいまの現状。
 
以下略 AAS



4: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:12:15.19 ID:yFDg0/wv0
 
 でも。それでも後悔だけはしていない。
 アイドルになって、この事務所に居ることができて、ほんとに良かったって心の底から思う。
 
 
以下略 AAS



5: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:14:25.35 ID:yFDg0/wv0

 プロデューサーさんに出会ったあのときから。
 この人と歩んでいきたい……ううん、一緒にならなくちゃいけないんだって思ったんだから。
 
 プロデューサーさんがいてくれたからがんばってこれた。
以下略 AAS



6: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:15:22.58 ID:yFDg0/wv0




「プロデューサーさんが……病院に搬送されました」
以下略 AAS



7: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:19:08.32 ID:yFDg0/wv0
 🎀
 
 それはどこにでもあるような一通の手紙だった。
 
 アイドルとして佐久間まゆが売れ出しはじめたころ、事務所に送られてきたそれはプロデューサーさんの机の上にぽつんと置かれていた。
以下略 AAS



8: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:23:23.05 ID:yFDg0/wv0

 裏切者。
 
 その言葉が頭のなかで繰り返される。
 たぶん端から見ればなんて理不尽なんだってきっと思う。こんなの気にしちゃだめですって言ったかもしれない。
以下略 AAS



9: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:26:39.36 ID:yFDg0/wv0

 
 そんなことを思い出したのは、病室の机の上に置かれてある手紙を見たからかもしれない。
 見舞いに来た人たちが置いていった手紙。中には見知った名前もあった。
 もちろん中身は見ていない。それでもプロデューサーさんへの想いがそれぞれ綴られているだろうということだけは手に取るようにわかった。
以下略 AAS



10: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:31:52.59 ID:yFDg0/wv0

「……いろいろお疲れでしたもんね。ゆっくりお休みになってください」
 
 脳に異常はないそうです。だからすぐに目を覚ましますよ。
 
以下略 AAS



11: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:37:28.51 ID:yFDg0/wv0
 🎀
 
 あの日から、私はとんでもなく忙しい日々を送っている。
 だって、いままでプロデューサーさんがしてくれていたお仕事を、自分でやっていかないといけなくなったんですから。
 
以下略 AAS



12: ◆GO.FUkF2N6[saga]
2017/12/28(木) 19:42:55.48 ID:yFDg0/wv0

「ちひろさん……その子は?」
 
 いつも通りプロデューサーさんのお見舞いに行ったあと事務所に着くと、ちひろさんの隣にちょこんと腰かけた女の子の姿があった。
 森に住み着いている妖精のような雰囲気をまとっている、どこか童話の世界に出てきそうな少女。見たことのない、少なくともこの事務所のアイドルではないのは間違いないはず。
以下略 AAS



106Res/83.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice