14: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:08:19.49 ID:Qezuh/qr0
「あ。これって大判焼き?」
「ちゃうちゃう、天輪焼きやありまへんか?」
「回転焼きなのでしてー?」
「パンセポンセ! パンセポンセじゃないか!」
15: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:08:48.53 ID:Qezuh/qr0
「! へぇ、これ餡に蜂蜜混ざってるんだ?」
さすが実家が和菓子屋さん、周子ちゃんは一口でわかったみたいでした。
そう。蜂楽饅頭は、中の餡に蜂蜜がたっぷり練り込まれてあるんです。
16: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:09:24.60 ID:Qezuh/qr0
「くっくっく……ならばこの魔王も、今こそ真円の月を暴かん……」
「すまんねぇ、今ので今日のは売り切れちゃったんだ」
「えっ」
17: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:09:59.71 ID:Qezuh/qr0
横合いから、まだ温かい蜂楽饅頭を差し出す手が。
「ごめんなさい〜、私が家族の分までまとめ買いしちゃったから〜……。けどまだ温かいから、きっとおいしいですよ〜」
18: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:11:03.79 ID:Qezuh/qr0
??「あらら……? それにしても、みなさんどこかで見たような〜……?」
周子「あ、ヤバ……プロデューサーさん、どうする?」ヒソヒソ
19: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:11:30.86 ID:Qezuh/qr0
それからまた少し話をして、菜帆ちゃんは家族が待っているからと、お尻を振り振り去っていきました。
同じ生まれも育ちも熊本同士。短い滞在だけど、また会えたらいいなぁ。
20: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:12:26.72 ID:Qezuh/qr0
ホテルへは、せっかくだから路面電車に乗って向かいました。
ゆったり走る電車の窓から、懐かしい熊本の街並みが流れていくのが見えます。
21: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:00.49 ID:Qezuh/qr0
トップアイドルになって……。
それは私かもしれないし、私じゃないかもしれません。
もちろんやるからにはトップを目指しますけど、もしプロデューサーさんが引退して、熊本に住むなんてことになったら……。
22: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:30.58 ID:Qezuh/qr0
私達はその後ホテルにチェックインして、夜までゆったりしました。
夕方の街をまた少し回って、みんなで晩ご飯を食べて……。
明日からが忙しいので、今日はみんな早く寝ようということになりました。
23: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:04.09 ID:Qezuh/qr0
「どうしたの? 何か悩み事?」
身を起こして向き合うと、蘭子ちゃんは両足をもじもじさせます。
やっぱり何か大きな悩みがあるかも……。
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