小日向美穂「空と風と恋と山と街と狸と人と」
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22: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:30.58 ID:Qezuh/qr0

 私達はその後ホテルにチェックインして、夜までゆったりしました。
 夕方の街をまた少し回って、みんなで晩ご飯を食べて……。

 明日からが忙しいので、今日はみんな早く寝ようということになりました。
 部屋割りは私と蘭子ちゃんが二人部屋、周子ちゃんと紗枝ちゃんと芳乃ちゃんが三人部屋でした。


 お風呂に入ってベッドに入ると、なんだかんだ疲れてたみたいで、私はすぐに眠くなってしまいます。

 うとうとしていたところ、ふと、隣のベッドから声がかかりました。

「――我が友、美穂よ……。その魔力、絶えることなかりしか?」

「……蘭子ちゃん? うん、起きてるよ」

「うむ。我が魂は今、真理を掴めと啼いているわ……」

 蘭子ちゃんはベッドの上にぺたんと座り込んで、私をじっと見つめていました。
 ベッドランプに照らされるその顔は、なんだかとても真剣でした。



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