小日向美穂「空と風と恋と山と街と狸と人と」
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23: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:04.09 ID:Qezuh/qr0

「どうしたの? 何か悩み事?」

 身を起こして向き合うと、蘭子ちゃんは両足をもじもじさせます。
 やっぱり何か大きな悩みがあるかも……。
以下略 AAS



24: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:45.40 ID:Qezuh/qr0

 びっくりしました。耳も尻尾も出ました。

 ば、ばば、ばばばばば、バレてる?

以下略 AAS



25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:15:20.46 ID:Qezuh/qr0

「す」

「私は、プロデューサーさんが、すっ、すひっ」

以下略 AAS



26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:16:00.33 ID:Qezuh/qr0


「お、おっほん。友の心の内、我しかと聞き届けたり……!」

 思えば自分の口からはっきり「好き」って言ったの、これが初めてかもしれない。
以下略 AAS



27: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:16:43.26 ID:Qezuh/qr0

「蘭子ちゃん、本当にありがとう。私、勇気出たよ」
「うむっ。荒野に心寂しく思う時は、この魔王が力を蓄えていると知れ!」
「ふふっ……うん。まずは私達のLive、大成功させようね!」
「当然至極っ! ふんす!」
以下略 AAS



28: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:17:11.52 ID:Qezuh/qr0


 ところが。
 事態は、思いもしない方向へと転がっていきます。

以下略 AAS



29: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:17:46.98 ID:Qezuh/qr0

 翌朝、フロントに届け物があると言われました。

「……手紙?」

以下略 AAS



30: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:18:16.93 ID:Qezuh/qr0

「くん、くんくんっ、ふがふが……」

「くんくんくん……! ふすすっ! はすはすはすはす……っ!」

以下略 AAS



31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:18:51.44 ID:Qezuh/qr0


 中にあったのは、乱暴に折り畳まれた一枚の便箋と、一枚のポラロイド写真。
 便箋には、殴り書きでこうありました――

以下略 AAS



32: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:19:35.93 ID:Qezuh/qr0


P「………………なるほど」

美穂「ど、どどどどっどうしましょうっ私っ、い、一体何がなんだか……!」
以下略 AAS



33: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:20:02.55 ID:Qezuh/qr0


 雨吹山の狸一族は、鏡山の小日向一族と長年の仇敵だったといいます。

 私の代ともなればそれほど激しく憎み合ってはいなかったみたいだけど、それでも化け合戦を行うことは時たまあって。
以下略 AAS



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