29: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:14:13.14 ID:zj1cpJm00
B子「まあいいや。聞いて聞いて」
花丸「まあいいや?」
B子「私さっき他所の学校の子にサインねだられちゃった!」
30: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:14:53.19 ID:zj1cpJm00
すっかりしょげてしまったB子ちゃんは、いつものように部活やスイーツや勉強の事をつぶやく作業に入りました。
B子「あ、理亞ちゃんつぶやいてる」
ルビィ「っ・・・なんて?」
31: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:15:19.96 ID:zj1cpJm00
この2年で歩き慣れた通学路、更に浦の星のそれよりやや広い校門を抜けた先、見上げた校舎には、出立前とは一つの違いがありました。
B子「・・・仕事早くない?」
ルビィ「・・・うん」
32: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:16:32.04 ID:zj1cpJm00
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
33: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:17:06.25 ID:zj1cpJm00
花丸「ありがとルビィちゃん」
途端花丸ちゃんは、着席とノートの取り出しをほぼ同時に済ませ、記憶のおさらいモードに入ってしまいました。
受験生の鑑。皆に見習わせたくなる程の姿勢ですが、その鬼気の迫り様には感心よりも不安が先立ってきてしまいます。
34: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:17:35.18 ID:zj1cpJm00
そうは言っても、私にも「そっか、じゃあ頑張って」とは言いづらい事情があります。
花丸「ルビィちゃんが気に病むことは何にもないよ」
ルビィ「花丸ちゃん、エスパー?」
35: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:18:02.22 ID:zj1cpJm00
花丸「褒めてるよ?」
ルビィ「ていうか、また私がフォローされちゃってるし!」
花丸「あははっ」
36: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:18:31.63 ID:zj1cpJm00
花丸「忘れてた!」
叫ぶ花丸さん。ああ、そういえばそんな流れでしたね。
ルビィ「どうしたの?」
37: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:19:03.17 ID:zj1cpJm00
A田「おはよう、今日はゆったりだったね」
ルビィ「ゆったり、って感じではなかったなぁ」
一連のハラハラとヒヤヒヤを思い返し、そう結論。
38: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:19:58.51 ID:zj1cpJm00
ルビィ「ねぇ、善子ちゃんは―――」
ガラッ!
言葉を止めた私とA田さんは、音の発生源に目を向けました。
39: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:21:04.34 ID:zj1cpJm00
善子「そして、私・・・じゃないヨハネにも、一つの転機が訪れたわ」
ん?と思ったのは私だけじゃなかったようです。
善子「あの狂宴はこの地上と天界の境界を穿ち、神々の黙示録をも塗り替え、神域すら闇に照らしたわ」
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