ルビィ「終わった、その後」
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38: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:19:58.51 ID:zj1cpJm00
ルビィ「ねぇ、善子ちゃんは―――」

ガラッ!

言葉を止めた私とA田さんは、音の発生源に目を向けました。

その先では堕天使Y、もとい堕天使ヨハネ、もとい津島善子ちゃんがなにやら真剣な顔つきで開いた入口扉の前に立ち止まっていました。

善子「・・・」

教室の私たちをゆらりと眺めてから、ようやく善子ちゃんは教室内へ足を踏み入れました。

ですが、いつものように私の前の席へ座ることなく、その足は今無人の教壇へ。

普段なら声をかけに行く男子たち(堕天使Yは特に男子ウケが良い様でした)も異様な雰囲気に呑まれたのか、ただ見つめるばかり。

バン!

善子「親愛なる3−A(リトルデーモン)の皆、今日はヨハネからお話があります」

教卓を一つ叩いて口を切る善子ちゃんの目は、微妙に赤く血走っているように見えます。なんだろう、寝てないのかな。

善子「昨日、私たちのグループはあの魔都の聖地にて漆黒の閃光を放ち、その輝きは全国のリトルデーモンの網膜を通り抜け魂にまで刻まれたわ」

善子「サンクチュアリに遍く好敵手たちを打ち破った、あれほどの輝きは、私たちだけでは為しえなかったもの」

男子生徒「いや、3位じゃん」

やかましいわ。

善子「やかましい!・・・えーと、あの狂宴に参加してくれた皆と、この地で応援してくれた皆の力あってこそ、あの結果を残せたの」

善子「ありがとう、部を代表して礼を言うわ」

ルビィ「いや、代表私」

多分聞こえたはずなんですが、無視することにしたらしい平部員Y子は、こっちを見ずに続けました。


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