22:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 17:22:06.11 ID:HxzSgDRio
「ごっ、ごめん。本当にごめん。嘘、さっきやってたのは冗談だから!」
私に向けられる彼の瞳は忙しなく右往左往している。
冗談だって、許されないことがある。
23:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 17:24:20.00 ID:3ekGSlDR0
アイドルがアイドルできないだろ、美醜逆転してるから
24:名無しNIPPER[sage]
2017/11/14(火) 17:26:38.68 ID:0+PotG8Ho
事務所としか言ってないからアイドル事務所じゃないのかもしれないですね
25:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 18:02:54.06 ID:HxzSgDRio
事務所中央に立てかけられたモニタの向こう側からは歓声が聞こえてくる。
少しでも気分転換になれば、と付けたそれの向こう側では年頃の少女たちがステージで舞い踊っている。
極彩色の衣装を纏い、地鳴りのようなステップを踏みながら観客を魅了する少女たち。
26:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 18:04:20.73 ID:HxzSgDRio
「確か最近になって流行りだした……えっと、なんでしたっけ」
――だとしたら、なぜ、彼は私を、私なんかを彼女たちと同じステージに引き上げようとしているのでしょう。
「メンバー全員の体重合わせて重さが4.8tになるプロジェクトで……んと、ごめんなさい。忘れちゃいました」
27:名無しNIPPER[sage]
2017/11/14(火) 18:05:15.68 ID:tGsfFhbzO
悪夢すぎる
28:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 18:05:41.87 ID:HxzSgDRio
な、なんでっ!?
嗚呼、私だ。きっと私が至らないから。むしろ、至らないところしかないから。
――慰めなければ。私の全てを賭して。
私は縋るようにその瞼を覆う掌にそっと手を添えて言葉を紡ぐ。
29:名無しNIPPER
2017/11/14(火) 18:19:07.44 ID:3ekGSlDR0
エロ本とかはトロールの裸しか見れないってことか
30:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 18:28:43.14 ID:HxzSgDRio
プロデューサーがスーツの袖で自分の涙を拭う。
瞼は紅く腫れ、悲しげな表情も相まって痛々しいものすら感じる。
「響子」
「は、はいっ!」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/11/14(火) 18:29:19.38 ID:HxzSgDRio
一旦ここまで。
考えるな。わたしはなにも考えていない。
32:名無しNIPPER[sage]
2017/11/14(火) 18:34:31.54 ID:AL7IqYuz0
乙
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