64: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:39:23.65 ID:/E20kLoAo
「お母さんは、なんて?」
「喜んでくれてますよ」
放課後、私が訊くと、ありすはちょっと照れくさそうにした。
65: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:40:21.83 ID:/E20kLoAo
「これからは、仲直りのつもりで着てあげるんです」
「仲直りねぇ」
私はありすの表情に自虐的な陰を見た気がした。
66: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:41:40.27 ID:/E20kLoAo
はたまた続きは明日に。
次の投下分で完結です。よければ最後までお付き合い願います。
よろしう。
67:名無しNIPPER[sage]
2017/11/09(木) 20:43:29.54 ID:D3uhvC1jo
なんとなくありすはあんま胸育たなそう
68: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:44:44.97 ID:/E20kLoAo
俺が育てる。
69:名無しNIPPER[sage]
2017/11/09(木) 21:16:58.77 ID:ctg/R84wo
通報した
70:名無しNIPPER[sage]
2017/11/09(木) 21:39:45.19 ID:soUkKMMzO
通報した
71: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:02:29.31 ID:/aq2I7elo
――――
ありすは激怒した。
それは合唱のパート練習の最中に起きた。
72: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:03:10.56 ID:/aq2I7elo
「よくわからないけど、急に、橘さんが……」
生徒たちの話は要領を得ず、気まずい雰囲気だけが何かの間違いのように続く。
すこしして帰ってきたありすに声をかけると、彼女は「トイレに」と、それだけ言った。
とにかくその日は、早々にパート練習を切り上げたけれど、大方、予想はついていた。
73: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:04:03.20 ID:/aq2I7elo
生徒たちは合唱の練習中も、ありすに話しかけては、何やら囁き合ってばかり。
はしゃぐ気持ちを抑えられないところは、やはり子供だな、と思うけれど、無理もない。
生徒にとって、彼女はもう、クラスメイトの橘ありすである以上に、アイドルの橘ありすだった。
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