72: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:03:10.56 ID:/aq2I7elo
「よくわからないけど、急に、橘さんが……」
生徒たちの話は要領を得ず、気まずい雰囲気だけが何かの間違いのように続く。
すこしして帰ってきたありすに声をかけると、彼女は「トイレに」と、それだけ言った。
とにかくその日は、早々にパート練習を切り上げたけれど、大方、予想はついていた。
「みんな、おしゃべりばっかりしてるんです」
放課後。いつものように、ありすと二人になって、ようやく話を聞くことができた。
「何回言っても聞かなくって、それで、つい、かっとなってしまいました。すみません」
「ううん。気にしなくていいわよ」
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