【安価】P「おお、よくぞきてくれた勇者幸子よ」
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86:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 22:08:03.64 ID:NQttopRL0
小梅「着いた………」
幸子「や、やっとですかぁ………。ここが…噂の……。確かに雰囲気ありますね……」
幸子(畑に井戸に不思議なきのこに……。なるほど魔女が住んでいると噂になってもおかしくないですね…)
87:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 22:28:12.77 ID:NQttopRL0
小梅「おじゃまします……」
幸子「お、おじゃま…し、しまーす……」
幸子(中は………案外普通…ですね…。机と本棚と…台所……。昔々…人がここに住んでいたんですね…。と、なると…どこかにお風呂も…)
88:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 22:41:44.50 ID:NQttopRL0
幸子「…その、気になってたんですけど……。あ、いや…気にしすぎなのかもしれませんけど……。外の畑…妙にキレイですよね…」
小梅「キレイ……?」
幸子「…ここ、ずーっと昔からある家なんですよね…?そして…村の人も近寄らない…なのに…なんであの畑には…草が生えてないんですかね…耕されてるってわけではないですけど…確実に…誰かに手入れされているような雰囲気が…」
89:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 22:49:29.75 ID:NQttopRL0
幸子「奥って言ったって…そんな……。あ、あれ…この本棚…動く…」
小梅「……!!」
幸子「こ、これは……本棚の奥に…書斎…が…!!」
90:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 22:58:14.10 ID:NQttopRL0
???「……落ち着いたかな…?」
幸子「は、はい………。すみません…。落ち着きました…。えっと…話を整理させてください…」
幸子「この書斎で亡くなっていたあなたは…作家さんで……この魔女の噂というものは…全てあなたが作った話だった…と…」
91:名無しNIPPER[saga]
2017/12/05(火) 23:43:49.27 ID:NQttopRL0
作家の霊「…僕は紅茶を入れることに関してはとても自信を持っているんだ」
幸子「は、はあ…確かに美味しいですよ…この紅茶…」
作家の霊「そしてお菓子作りに関しても…。僕は人よりも2倍3倍上手く作れると自負しているよ」
92:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 00:05:02.09 ID:VQRhnwYO0
作家の霊「そういうわけだ。そして、いつか使うことになるかもしれないと思ってお金を持っていた賢い僕は、その村で食料を買ったのさ」
幸子(ちゃっかりしてますねぇ…)
作家の霊「そう、そして…食料を確保して家に戻る時のことだった…。村のイタズラっ子が悪さをしていてね…。女の子を泣かせていたのさ。僕はそういうのは見過ごせないたちでね。そのいたずらっ子を懲らしめてやろうと思い…。悪さばかりしていると魔女に連れていかれるぞ…と、その場の勢いで考えた話をイタズラっ子に話してやったのさ…」
93:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 00:30:18.55 ID:VQRhnwYO0
作家の霊「勢いで作ったその魔女の話がなかなかウケが良くてねぇ!」
幸子「う、ウケ…?」
作家の霊「いじめられていた女の子がやたらとその魔女の話を聞きたがってね…。勢いで作ったものだし、特にオチも考えていなかった僕は、また今度話すと言ったのさ。そうしたら、楽しみにしている。友達も連れてくると言ってきてね…。僕は急いで家に帰り話の続きを考えたよ」
94:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 00:50:58.77 ID:VQRhnwYO0
作家の霊「長々と話してしまって悪かったね…」
幸子「いえ…。真相を知れてよかったです…。あ、よかった…って言うのはちょっと…失礼ですかね…」
作家の霊「いや、気にしないでくれ…。なんだか僕のせいで大変なことになっているみたいで少し申し訳なく思うよ…。それより君たち…お風呂を探してるんじゃないかい…?」
95:名無しNIPPER[saga]
2017/12/06(水) 01:04:39.42 ID:VQRhnwYO0
〜お風呂〜
幸子「………」
小梅「………」
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