222:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:08:57.39 ID:VhB1aNzu0
共和国医療師団報告書より抜粋
追記。
223:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:09:24.55 ID:VhB1aNzu0
「悪魔と人間のキマイラ」である少女は、こうして共和国に保護された。
224:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:10:02.70 ID:VhB1aNzu0
〜10000日後〜
〜洞窟内〜
225:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:10:48.24 ID:VhB1aNzu0
「そうです、お母さんは、凄く格好よくて、凄く優しくて、凄く綺麗なヒトでした」
「私はね、最初にお母さんの姿を見た時、凄く感動したんです」
「何て綺麗なヒトなんだろうって」
226:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:11:17.73 ID:VhB1aNzu0
「私は、ヒトの外見を3種類しか知りませんでした」
「一つ目は、お母さん」
「二つ目は、お母さんの大切なヒト」
227:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:11:57.74 ID:VhB1aNzu0
「さあ、そろそろお昼の時間ですよ、下へ降りましょう」
「はーい、お母さん、またね」
228:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:12:38.26 ID:VhB1aNzu0
「では、お母さん、また明日、来ますね」
229:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:13:06.81 ID:VhB1aNzu0
「それまで、待ちます」
「ずっと、待ち続けます」
「いつまでだって、待ち続けます」
230:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:14:01.34 ID:VhB1aNzu0
「神殿」から降りた私は、周囲を見渡す。
ヒカリゴケに照らされた、膨大な空間。
231:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 06:14:43.89 ID:VhB1aNzu0
きっと、お母さんも気に行ってくれる。
だから、私達は何時までだって待てる。
だって。
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