7:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 03:58:28.13 ID:iojGYRpa0
原始を捨て、安全概念も介さず、ただ恐怖であるから肯定する。それは可能なはずだった。でなければ、安全を前提にしたところで、恐怖を楽しむことなんてそもそもできないことになる。
狂気的狂気は恐怖をそれ自体で志向する。しかも、その結果は持続可能な破滅であり、常に恐怖が再生産されるような体制を望む。
狂気的狂気にとって最も恐怖すべき事態は恐怖そのものが円滑に生じなくなること。死亡などに準ずる完全なる破滅は望まない、なぜなら死ねば恐怖がなくなるから。
8:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 04:01:59.52 ID:iojGYRpa0
朝潮ちゃんが今告白したとすると、すでに相手がいる司令官は拒絶するだろう。しかし、そこまでは良いにしても、その先がない。
その瞬間は一回きりになってしまう。たとえ再度告白したところで、双方ともどこか冗談めいた雰囲気にならざるをえない。そうなっては恐怖すべき拒絶なんてものは生じないだろう。
しかも、この場合最初の一回目の拒絶すら相手は朝潮ちゃんをひどく気遣い、恐怖すべき峻厳な拒絶ではなく、どこか柔和で可能性を匂わせるものになる恐れがある。
9:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 04:04:07.41 ID:iojGYRpa0
司令官も妹も最初は健気にも朝潮ちゃんを止める声をあげるだろう。そこで朝潮ちゃんは妹にナイフでも突き立てれば良い。すると、妹は持ち前の負けん気で悪態でもつくのだろうか。
脚の骨を折ってあげてもいいし、もしくは爪を剥いでもいい。服を切り裂き、胸を削いでその肉を司令官に食べさせてもよい。反抗的な目をアイスピックでくりぬき、零れ落ちた眼球を掴み視神経ごと脳髄を引きずり出しても良い。声も悪罵から絶叫そして瀕死の呼吸音へと変わっていくのだ。
すこし猟奇的な想像には胸を躍らせたが、朝潮ちゃんにとってそこはさして興味の対象ではない。そうして凄惨に死にゆく妹をただ拘束されて見守るしかない司令官は、どんな反応だろうか。そして、事が終わったあと告白すれば、どこまで強い拒絶が返ってくるだろうか。
10:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 04:06:48.76 ID:iojGYRpa0
いつのまにかジェットコースターは頂点の手前まできていた。太陽は沈み切っており、空は暗く淀んでいた。
朝潮ちゃんは夢想する。司令官が恐怖に基づき拒絶を繰り返すうちに、いつの日にかその恐怖を娯楽化することを。
朝潮ちゃんは司令官の前で彼の愛する人を何人も惨殺することになるであろう。司令官はそれに恐怖や嫌悪を覚えるはずだ。しかし、朝潮ちゃんは司令官を決して殺すことがない。なぜなら、朝潮ちゃんの恐怖は司令官の拒絶であるから。
11:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 04:08:17.07 ID:iojGYRpa0
そうした関係は純人間的な狂気的狂気を媒介としているため、最も人間的な純愛に近い形式であるはずだ。
朝潮ちゃんが殺し、司令官は娯楽的に恐怖し拒絶し、朝潮ちゃんもそれを娯楽的に恐怖し、また享楽のため殺す。
そんな和気あいあいとした恐怖関係を築くには司令官の前で何人殺す必要があるだろう。
12:名無しNIPPER[saga]
2017/10/05(木) 04:10:07.52 ID:iojGYRpa0
かなり久々に書いた気がする。
かわいい朝潮ちゃんssふえろ
13:名無しNIPPER[sage]
2017/10/05(木) 05:20:40.19 ID:qN3Xs3Vk0
これは朝潮ちゃん
14:名無しNIPPER[sage]
2017/10/05(木) 07:50:59.96 ID:vDpiktPwo
朝潮ちゃん
15:名無しNIPPER[sage]
2017/10/05(木) 07:56:50.21 ID:aAt4LHKBO
乙
グリースサットルを思い出したわ
16:名無しNIPPER[sage]
2017/10/05(木) 14:08:41.22 ID:F/+lBmtYo
妹って誰だ?
ツンデレのどちらか?
17:名無しNIPPER[sage]
2017/10/05(木) 16:33:08.86 ID:aZYJG40pO
朝潮ちゃあああああああああああああん
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